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奥様の死を乗り越えて。「112日間のママ」著者・アナウンサー清水健さんの、子育て奮闘記

読売テレビのアナウンサーをしている、清水健さんをご存知ですか?「かんさい情報ネットten.」のメインキャスターをしていて、私の尊敬する一人でもあります。『112日間のママ』という本の著者でもあり、「第10回ベスト・プラウド・ファーザー賞in関西」特別部門を受賞している方です。アナウンサーをする傍ら、可愛い息子さんの子育てもこなす理想のパパ。今回はそんな清水健さんの魅力と、子育てを記事にさせていただきます。

PIXTA

清水健さんはどんな人?

全てのママに一度読んでいただきたい本「112日間のママ」。

まずはじめに、著者である清水健さんについて紹介したいと思います。

主に関西地方のニュース番組のアナウンサーとして活躍している方なので、東日本の方は知らない方も多いかもしれません。私も初めて知ったのは、Facebookでした。

キャスター「シミケン」こと清水健さん

清水健さんは、1976年4月19日生まれの血液型A型。大阪府出身で「シミケン」の愛称で親しまれています。コブクロの黒田俊介さんとは小・中学生の同級生。

中央大学卒業後、読売テレビのアナウンス部に所属し、現在は「かんさい情報ネットten.」のメインキャスターを勤めています。そして、読売テレビの代表として大阪マラソンに出場し、毎回完走を果たしているスポーツマン。

SNSをみると本当に奥様と子供をとても大切にしていて、周りからの信頼も厚い方なのがわかります。

清水健 Facebook

生後3ヶ月の息子を抱えての喪主…

奥様とは2013年5月19日に結婚し、長男が誕生。奥様が乳癌を患い、看病をする為に2015年2月2日から『かんさい情報ネットten.』への出演を見合わせます。

奥様は、結婚の約1年9ヶ月後の2015年2月11日に29歳の若さで逝去。直前まで奥様を献身的に介護してきた清水健さんは、当時生後3ヶ月のお子様を抱きながら喪主を務めました。

その後2015年2月19日に仕事に復帰し、ニュース担当兼任のメインキャスターに抜擢。奥様は「仕事をしているご主人が好きだった」と綴っていたため、早めの復帰をしたのでしょうか…。

ご自身の治療よりも出産を優先し、出産後も闘病と子育てをした奥様、仕事と子育てを頑張るご主人、本当に頑張り屋さんですね。そしてお互いを思いあっていた、素敵な夫婦だなと思いました。

著書「112日間のママ」

この112日間のママは、奥様の奈緒さんとの結婚、奈緒さんの妊娠中の乳癌発覚、出産、闘病、天国へ旅立つ日までが、克明に記されています。

「夜中の3時だった。僕はもう見ていられなかった。

もうこれは無理だ。奈緒の夫として、奈緒はもうこんなに苦しまなくていい。
そして、息子の父親として、ママのこの姿はもう見せたくない。
もう、十分に頑張った。頑張ったから奈緒は・・・

僕は先生を呼んだ」 出典: www.shogakukan.co.jp

この子を産みたい…抗がん剤投与の葛藤

本には、妊娠中のガン治療の葛藤も、記録されています。

《「すぐに手術、そして治療に入りましょう」
 この言葉の意味することは、
「出産を諦めるのか、諦めないのか」》 出典: news.livedoor.com
この子を産みたい──そんな奈緒さんの思いが、清水アナだけでなく周囲を動かした。滋賀県にある乳腺クリニックが、「3人で生きたい」という思いを受け止めてくれたのだ。 出典: news.livedoor.com

シミケンさんの後悔

「奈緒が亡くなってから、日記が出てきたんです。

B5くらいの大きさで、かわいいお人形が表紙のノートで、闘病中は、突然入院したこともあって日記を持って行けないこともあったんでしょうね、走り書きのある紙切れもはさんであったり…。

思い切って開いた1ページ目に『健さんが、私が死ぬことを前提に考えていることがすごく悔しい』って書いてあったんです。これはぼくが今、いちばん後悔していること。『一緒に頑張ろう』『そんなデータ関係ない。おれたちなら大丈夫だよ』って、なんで言ってあげられなかったんだろうって…」 出典: news.livedoor.com

乳癌の怖さ、生後3ヶ月の息子との生活、生きる事に対して考えるきっかけとなる本です。そしてお子様に命の大切さ、尊さ、儚さを伝えることのできる本です。


大切な人と一緒にいられる事は、当たり前な事ではないんだなと思いました。そして改めて今隣にいてくれる旦那や、支えてくれる家族との日々を大事にしようと思いたくなりますね。

112日間のママ

現在の清水健さんとお子さんとの生活

そして『112日間のママ』の印税を基に、新薬開発、難病対策などに取り組む事業の助成をするための『一般社団法人清水健基金』を立ち上げ。

現在は、必要な医療サービスが必要としている方にいきわたり、豊かな生活が実現される事を目的とした、困っている人のための活動をしています。

さらに、父親としての顔、アナウンサーとしての顔をTwitterやFacebook、ブログなどで更新。お子様を男手一つで育てる傍ら、日々のニュースやリオデジャネイロオリンピック、24時間テレビなども全力でこなしています。

関西では知らない人はいないほど人気の清水健さんは、大阪マラソンにも出続け、毎回タイムを縮めています。

14回目の月命日「時は流れても…」

14回目の月命日。

歩いていく、一歩ずつ...。

情けないけど、時は流れても、ワーット今でも泣きたい時がある。

わかってる。
そんな姿を見たくないのは...。

どうしたらエエンかな。

みんなに、ありがとう。心から、ありがとう...。
出典: www.ytv.co.jp

毎月の月命日に更新を欠かさない清水健さん。純粋に奥様と息子さんの事を大切にしているんだなと伝わってきます。読んでいて胸が苦しくなる文面です。しかし、そんななかでも子育てと仕事を両立させて日々頑張っている清水健さんを見ていると、私も頑張らなくてはいけないなと思います。

そして、お子様のことを奥様の奈緒さんに伝えるように、また、今も悲しみから抜け出せない辛さを噛み締めながら、色々な思いを大切に生きているんだなと感じます。

息子とプールへ

先日、「泉ヶ丘プール」に。

何十年ぶりだろうか。

あの頃、まさか、息子と一緒に、
とは、想像さえしていなかった。

これからも、いろんなところに、
息子とともに…。 出典: twitter.com

仕事が忙しくても、きちんと息子さんと向き合う姿にとても心が温まります。子供と向き合う事は、基本なのかもしれませんが、仕事も100%して子育ても頑張る事は本当に難しいのではないかなと思います。

日々仕事終わって疲れているのに息子さんを育てて本当に大変な日々だと思いますが、理想の親子でもあるなと思いました。

「ごめんな、寂しい想いさせて」お仕事中のお留守番

時間がない中、「これだけは」と、お留守番してくれた息子に…。

息子の「パパ、パパ」が心地いい。

ごめんな、寂しい思いさせて。

そして
家族の協力があったから…。

ほんと
みんなに、感謝、です。 出典: twitter.com

ご家族の協力のことも書いてあります。ご家族の方も温かいからこそ、清水健さんのような旦那さん、お父さんが生まれるのですね。

今は寂しくても、日々視聴者の皆さんに沢山のことを伝える仕事をしている父を「自慢のお父さん」だと感じる日々がくるのではないのでしょうか。

毎日、一緒だから…。

18回目の月命日。

今年のお盆は、
特別なことはあえてしないことに。

だって、毎日、一緒だから…。

だよね。

みんなの力を借り、
奈緒の「想い」、伝えていきます。

みんなに…、
ありがとうございます。
出典: twitter.com

「毎日一緒」そう思える清水健さんもそう思わせてくれる奥様の奈緒さんも素敵な方なんだなと思います。辛いことや苦しいこと、大変なことも奥様と息子さんと乗り越えて行くという気持ちが伝わってきて、日々感動します。

そして、Twitterを見ていると「ありがとう」という言葉が多いんです。

きっと奥様が天国へ旅立ってから、色々な感情に悩んできたのだと思います。しかし、それと同時にたくさんの方が周りにいることに気付き、感謝の気持ちが生まれているんでしょうね。

本当に日々更新される文面をみて「尊敬」という言葉が沸き上がってきます。

清水健さんのTwitter

日々大切に生きなければいけない

ずっと一緒にいたいと思える人と出会える事、新しい命を授かる事、命を世に送り出す事、そして生きる事。全てが当たり前ではないと教えてくれる、清水健さん。SNSを見ていると前に進む力を貰えます。

現在妊娠中の私は、日々、清水健さんの言葉を見ています。頑張ろうと前を向く事が出来ますし、子育てへの不安や心配事を、楽しみや希望に変えてくれます。こんな親になりたいと思う目標にもなりました。

私は清水健さんの言葉で好きな言葉があります。

悲しむ人が1人でも減りますように…。
笑える人が1人でも増えますように…。 出典: twitter.com

この言葉を受けて私が考えたことは、「もし私が同じ立場だったら、こんなに前を向いて生きて行けるだろうか」ということ。

そして同時に、私も少しずつでも強くなりたいと思うきっかけとなりました。

最後に『乳癌』という怖い病気に対しての意識が更に高くなればいいと願っています。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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