©kato_usausako
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飲み会後に帰宅、施錠を忘れたドアの向こうの目は誰?
飲み会後、自宅の鍵を掛け忘れたまま部屋で眠ってしまった加藤かとさん。
深夜、玄関のドアが開く音で目を覚まします。一人暮らしの部屋には、帰ってくるはずの人などいません。廊下を歩き、こちらに近づいてくる足音に、かとさんは激しく動揺します。
部屋の中にはかとさんと「得体のしれない誰か」の2人。まさか自分が住む部屋に不審者が侵入するなんて、想像したこともない方がほとんどではないでしょうか。この恐怖心は言葉にできないほどのことでしょう。
足音の主は、叫び声で逃走
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廊下を歩く不審者の足音が怖すぎます。
不審者と鉢合わせした瞬間、かとさんが大声を出すと、不審者は逃げ出しました。まさかかとさんが起きているとは思っていなかったのかもしれません。
何もされなかったとはいえ、自分が寝ている間に不審者が侵入してきたら、しばらく恐怖で眠れなくなりますよね。
今回が初めてではない?犯人の目的は一体
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刑事によると、犯人はお金目的ではない可能性が大きいとのこと。一人暮らしの女性の部屋に忍び込むなんて許せません。また目的がお金ではないというのもゾッとしますよね。
加藤かとさんはその後捜査に協力し、犯人らしい人が判明しますが、結局証拠がなく逮捕には至らなかったそう。女性の犯罪被害の恐ろしさや、思わぬところに潜む危険を再認識させられるエッセー作品です。
「被害を減らせれば」との思いで作品を描いたという加藤かとさんの漫画を通じ、ご自宅の防犯について今一度見直してみてください。
『本当にあったちょっと怖い話』の著者である加藤かとさんは、この漫画にこめた思いについて以下のようにコメントしています。
「この漫画を描いたのはもう2年以上前なのですが、私のような思いをする人が1人でもいなくなれば、と注意喚起の意味も込めて自身の体験を漫画にしました。
性犯罪は身近にひそんでいます。私は「まさか」変質者が入ってくるなんて思いもせず、「つい」施錠を忘れて寝てしまったところに侵入されてしまいました。
こんなドラマみたいなことが自分に起こるなんて思いもよらず、少しの油断が被害につながったのかもしれないと思っています。
この事件は犯人を示す証拠が少なく、誰も捕まらないまま終わりを迎えました。
事件から20年近く経ち、犯人はこのときのことなど気にもせず、幸せに暮らしているのでしょうか?
しかし被害者である私は、今でもはっきりと当時の恐怖を思い出します。
この漫画を読むことで、こうした事件が「何もされなくてよかったね」で終わらないということについて、みんなで考えるきっかけになればうれしいです」
この漫画は犯罪被害体験談を紹介したものです。このような被害に遭っている、あるいは遭った経験のある方のために、内閣府の男女共同参画局では『性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター』を設置しています。
自治体によってはこのほかにも犯罪被害者支援センターを設けている場合があります。必要に応じて相談をご検討ください。