ⓒ車谷晴子/講談社
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「子育てにあなたは必要ない」と言われた夫が、産後の妻になる
物語の主人公は、書店員の夫の誠一(せいいち)と妻の香(かおり)。第一子育児中の夫婦です。誠一は自分に対する評価が高く、よく気が利き、子育ても妻のサポートも順調にできていると思っていました。しかし、ある日帰宅すると、机の上には離婚届が。そして、妻からは「誠ちゃんは必要ない」と別れを切り出されてしまいます。
妻に拒絶されることに対して身に覚えがない誠一は戸惑いますが、転倒して気が付くと、産後間もない香の姿になっているのでした。
何も知らなかった、産後のつらさ
ⓒ車谷晴子/講談社
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出産が終わったとしても、痛みなし、体は元通り…というわけにはいきません。下半身の傷の痛みや出血、後陣痛など、産後も苦しんだ方は少なくないはずです。
誠一は、経験したことがない下半身からの出血に慌てますが、看護師さんの「問題ありません」の一言にびっくり。まさか妻がこんな苦痛と戦っていたとは、当時の誠一は夢にも思わなかったのかもしれません。
あまりにも能天気だった「俺」
ⓒ車谷晴子/講談社
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ママの体がボロボロでも、待ったなしで始まる新生児育児。体が痛くても、夜寝れていなくても、授乳もおむつ替えも待ってくれず、一日中赤ちゃん中心のお世話を繰り返します。入院中であっても心身ともにまったく休まらないことに、ぐったりしていたママはいるでしょう。
そんな妻の立場になった誠一のもとにやってきたのは、あまりにも育児を他人事と考えている「僕」。妻を気遣う素振りを見せつつ、「お父さんになったばかり」「一人では怖い」とあっさりとさじを投げてしまいます。
うわべだけ優しい「僕」との育児は、果たしてこれからどうなるのでしょうか。話の展開がとっても気になるストーリーです。
書籍『朝起きたら妻になって妊娠していた俺のレポート 子育て編』
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「あなたは子育てに必要ない」と、妻が離婚届を置いて出て行ってしまった僕、伊藤誠一。慌てて転んで目覚めると、出産したばかりの妻の香ちゃんになっていた!?
「香ちゃんなら大丈夫!」「もっと家事やってもらえない?」「僕は何をしたらいいの?」…自分なりに育児に参加していたつもりの「僕」だったけど、実は何もわかっていなかった。各所で話題沸騰のマタニティコメディ「朝起きたら」シリーズ今度は“子育て”編!