©️nishiyama_tomoko07
事故で一変した日常、そしてわが子の誕生
いつも通りの午後を過ごす妻のもとにかかってきた、知らない番号からの1本の電話、発信元はレスキュー隊。夫が事故にあったことを知らせるものでした。
ただごとではない事態に急いで病院に向かいます。そこで知らされる絶望的な事態に、動かない夫の手をさすりながら、延命措置はしないことを決断します。
大好きな夫の笑顔を覚えていたいというだけでなく、何気ない会話の中で夫が言っていた「家族に看取られて死にたい」という言葉があったから。苦しそうな顔ではなく、家族を全身全霊で愛してくれた夫でいてほしい、そう願っての苦渋の決断でした。
やがて、事故当時妊娠中だった第2子を出産し、3人家族に。家族の未来はどう続いていくのでしょうか。
作品を読んで改めて考えた「自分にもしもが起きたとき」
西山ともこ(@nishiyama_tomoko07)
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西山ともこ(@nishiyama_tomoko07)
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事故や災害は突然に起きます。私は作品を読んで、妻の立場として夫を失う寂しさを感じた一方、自分が意識不明になるなどして言葉で思いを伝えられなくなったときの備えをしておくことの大切さに気付きました。
私自身は、緊急時の連絡先や服用中の薬、アレルギーの有無などを記入したものを財布に入れて携帯していますが、その中に、延命処置を希望するかどうかも明記しています。
自分の身に何かが起こると、自分ではどうしようもないところで、家族が決断を迫られることになります。健康で何ごともないときにこそ、家族にきちんと希望を伝えておこうと、改めて思いました。
何気ない日常を大切にしたい気持ちと共に、いざというときのためにできることを考えさせられるのではないでしょうか。
いつも夫をそばに感じて
西山ともこさんのフォロワーさんは、無事に生まれてきた第2子に夫の面影を感じ「また会えたね」と言っています。きっと大好きだった夫のようにすてきな笑顔で、周りの人を幸せにしてくれることでしょう。
「自分だったらどうする?」と考えさせられる作品『また会えた』を読むと、家族を抱きしめたくなりますよ。