©︎aisubekiutyu_jin
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仲の良い4人だったはずなのに…
愛すべき宇宙人さんの息子くんは仲の良い友達と4人で下校していました。その中でも主張が強いミツオがある日突然「班長になる」と言いだし、仕切り始めます。そして並んで歩いていた列から外れるよう息子くんに指示を出したのです。「なんで?」と聞きますが、ミツオは理由を話さず「いいから!」と言い、半ば強引に息子くんは列から外れて歩かされることに。
仲の良かったはずなのに突然に始まった仲間はずれ。息子くんは驚いたでしょうね。理由を知りたいという気持ちもあったでしょうし、そもそもいきなりのことでショックだったのではないでしょうか。
「なんでオレだけ?もう1人で帰りたい」と思うように
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下校時の仲間外れはその後も続き、息子くんは「なんでオレだけ?」と思うようになります。そして「1人の方がマシ」と思うようになっていきます。そして「今日は走るぞ!ついてこい」と言うミツオの声を無視し、結局1人で帰宅したのでした。
友達が近くにいるのにも関わらず自分がその世界に入れてもらえないというのはとてもつらいですよね。一緒に帰らないと言われた方がまだ気持ちが楽になりそうですが、一緒にいるのに同じことをさせてもらえないことで孤独を感じてしまったのではないでしょうか。
ミツオはなぜそんなことをするのでしょうか。自分を強く見せたいのかもしれませんが、明らかにやり方が間違っています。この状況に大人が気づけばよいのですが、下校中の様子はなかなか親の目につきません。知らぬ間にこうしたトラブルが起きているかもしれないと思うと怖いですね。
「誰と一緒に帰ってきたの?」その質問に戸惑った
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ようやく家に着いたものの、どこか元気のない様子の息子くん。愛すべき宇宙人さんに「誰と一緒に帰ってきたの?」と聞かれ、戸惑った表情を見せます。そして「1人で帰ってきた。みんな走っちゃって…オレは走る気力なくて歩いた」と伝えます。本当は仲間外れにされていることを伝えたかったのかもしれませんが、心の整理ができていなかったのかもしれません。
子ども同士のトラブルは年齢とともに、親がわからないところで起きるようになります。小学生ともなると子どもたちだけの社会ができますし、先生も逐一様子を教えてくれるわけではありません。親として子どもに話してほしいと思う一方、息子くんのようにすぐ言えないこともあるはずです。
このエッセーでは子ども・親双方の思いが描かれています。小学校低学年の子どもを持つ親はぜひ読んでおきたい作品です。