©ママリ
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エスカレートしていくDV…
数年前から、夫からのモラハラを受け続けていた主人公。何度も謝罪をされ、その度に再構築しようと努力してきました。ところが、期待は裏切られ、ある日ひどいDVを受けてしまいます。
それでも、子どものことをいちばんに考え、なおも穏便に済ませようと考えました。ところが、今度は経済的DVも始まります。家にはほとんどお金を入れず、自分のお酒・外食費に浪費します。主人公のパート代と、義両親からの援助で何とか生活していましたが、ついに限界が訪れます…。
家を出る準備をしていた矢先…
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もう、夫とは一緒にはいられないと判断した主人公。こっそり義母へと相談し、別居の準備をし始めました。ところが、そんな矢先、長女にDVの影響と思われる症状が出てしまいます。
すぐにでも家を出ないと危険な状況です…。
命を救ってくれた3人の友人
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ついに、子どもを連れて家を飛び出した主人公。新居は決まっていませんでしたが、3人の友人が力を貸してくれました。一晩泊めてくれた友人、携帯の名義を貸してくれた友人、そして大切なアドバイスをしてくれた友人。主人公にとっては、命を助けてもらった思いでした。
このあと、しばらくホテル暮らしを続けたのち、実母の協力を得ながら新居へと引っ越しをします。本当の意味で、ようやくDV夫から解放されました。
本作では、DVで苦しんだ家族の姿が描かれています。家庭内のことは、親しい友人でも相談するのはためらってしまいます。ですが、思い切って話をしたことで、主人公のまわりの友人は手助けしてくれました。家庭の中で起こっている問題だからこそ、ときには外へSOSを発信する勇気が必要ですね。
自身の体験を発信することについて、原案者であるはぴはろさんは以下のように語っています。
「私の体験談を読んでいただき、ありがとうございます。すてきな漫画にしてくださり、大変感謝しております。自分で読みながら、時折思い出して涙が出てしまいました。
私がこの体験をつづったのは、同じような苦しみの渦中にある女性たちの『なにか行動してみよう』と思えるきっかけになれたらと思ったからです。
それまで夫との生活の現状維持に必死だった分、何もかも捨て、大切なものを守るのは大変だし、しんどかったです。
でも、行動してよかった。私はカゴから飛び立てました。
まだまだ自分のなかの葛藤がないわけではありませんが、今は仕事も家庭も恋愛も、極めて順調です。数年前の私がどう思うでしょうか。自分でもびっくりです。
こんな人もいるのだから、得たい未来を諦めてほしくないと思います。
読んでくださった皆様が、この漫画から受け取れるものがありますよう願います」
配偶者からのモラハラやDVについては、公的機関への相談もできます。もしも一人で悩んでいる場合は、行動の一歩目としてみてはいかがでしょうか。
内閣府 男女共同参画局 被害者を支援する相談機関の説明と連絡先一覧
原案:はぴはろ
イラスト:西谷まみ