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弁護士に依頼できなかったワケ
100万円の詐欺被害にあってしまった主人公・マキ。消費者センターや警察署へ相談しますが、個人間の取引のため、対応できないと断れてしまいます。そして、最後に弁護士に相談したところ、具体的にお金を取り戻す方法を教えてくれました。
ですが、一連の動きを弁護士に依頼すると、30万円ほどお金がかかります。もしも、お金が戻ってこなかった場合は、マキがさらなる損害を被ってしまいます…。書面を送る方法も、成功率は3~4割。想像以上に低いと感じたといいます。
いったん、持ち帰って検討することにしたマキ。調べるうちに、ある重要な事実に気づきます。
「プロの詐欺師」の本当の意味
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弁護士の話を参考に、改めて自分で今回の詐欺について調べてみました。すると、相手は追い詰められないように口座名義も本人のものを使っていないのではないかと思い至ります。確かにその場合、追いつめるのは難しいですよね。
それでも、何とかしてお金を取り戻す方法はないか、躍起になって調べているマキ。まるで、何かにとりつかれてしまったかのようですが…。
母の目を覚まさせてくれた存在
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相手がプロの詐欺師だと気づいた後も、何とかお金を取り返そうとあがいていました。子どもと過ごす時間も調べ物のために上の空…。ですが、わが子の一声で、目が覚めます。
本作では、詐欺被害にあい、100万円を失ってしまったエピソードが描かれています。騙されてしまった自分を激しく責め立て、今後はお金を取り返そうと奔走します。相手がプロの詐欺師だとわかってもなお、お金を取り返すことで頭がいっぱいに。
ですが、子どものおかげで「子どもと過ごすかけがえのない日常には、お金には代えられない価値がある」と思い出します。もう、時間をムダに費やすことをやめること、つまり騙されたお金は諦めることを決意したのでした。
詐欺被害にあい、悔しくて悲しくて、やり切れない主人公の気持ちが伝わってくる作品です。一方でお金と同様、時間も有限で大切なものだと、この作品から感じ取れることでしょう。