5歳以下は絶対にあげないで!節分の豆!
消費者庁も、硬くてかみ砕く必要のある豆やナッツ類は「5歳以下には食べさせないで」と呼びかけています。
〇節分の豆まきは個包装されたものを使用するなど工夫して行い、5歳以下の子どもが拾って口に入れないように、後片付けを徹底しましょう。
〇兄姉がいる家庭では、兄姉が豆やナッツ類を食べている際、5歳以下の子どもが欲しがっても与えないようにしましょう。
〇食べているときは、姿勢をよくし、食べることに集中させましょう。泣いている時に食べ物をあげるのもやめましょう。 ※1
節分で使われる豆は、崩れやすい性質があるため気管の中に入ると、周りの水分をすって膨らみ、気管をふさいでしまうことがあるそうです。窒息のリスクを理解して、5歳以下の子どもには豆以外の食べ物で行事を楽しめるようにしましょう。
昔からの伝統行事の節分は、習わしで食べるのが当たり前と毎年のように食べているご家庭もあると思います。特に年上の兄や姉がいると、一緒に豆を投げたり、食べている姿を見て食べていることもありますよね。でも、楽しい行事が悲しい事故にならないために、豆を取り入れる場合は細心の注意が必要です。
豆でなくても「豆まき」はできる
小さいお子さんがいるご家庭では、本物の豆は使用せず、他の物で代替をして豆まきを楽しむことをおすすめします。
1.カラーボール
ボールプールで使うようなカラーボールを豆の代わりに投げて鬼退治!小さいお子さんもカラーボールなら握って投げやすいですし、投げても怪我がないので安全でいいですよね!
保育園では口に入れてしまう年齢の0歳児がカラーボールを使用する園もあります。
2.新聞紙
子どもと新聞紙をちぎって、それを豆のように丸めて使います。ちぎる、丸めるという準備も子どもの大事な成長のために必要な指先遊びにもなり、一石二鳥!
後片付けは、子どもが持てるおもちゃの器やバック、ビニール袋などを渡して集める遊びをしても楽しいですよ。
3.風船
風船を膨らませ顔を書き、画用紙でツノを付ければ簡単に風船鬼の完成。その風船鬼を、ひもで天井からぶら下げ鬼退治を楽しめます。大人がやる鬼が怖くてトラウマになってしまう子や、小さいお子さんも節分が楽しい行事になりますよ。
豆の代わりにボーロやラムネを食べても◎
5歳以下のお子さんには「のどに詰まって苦しくなってしまうかもしれないから、年の数だけ食べるのはおおきくなってからよ」と伝え、行事の雰囲気を楽しめるように豆の代わりになるものを提供するようにしてみるのがおすすめです。
・あられ
・ボーロ
・ラムネ
・金平糖
など、形や大きさが豆と似ていますし、お子さんも納得してくれるのではないでしょうか。5歳以上の家族が豆を食べる際は、部屋の中に落とさないように細心の注意が必要です。室内での、豆まきだけでなく、食べることにも注意して楽しい節分にしたいですよね。
鬼を使って子どもを叱るのはNG
節分の前後になると、「鬼がきちゃうからね」「鬼呼ぶよ」などと言うことを聞かない子どもに対し恐怖心を与えて叱る親御さんをよく見かけます。
最近の保育園は、節分という行事が怖い印象で終わってしまうのを避けるため、怖い鬼を登場させない考えの園も増えてきています。せっかくの楽しい行事なはずなのに、その日が来るのが怖い。終わってからも保育園に行くのが怖くなり登園渋りになってしまう。ということがないような配慮をしているからです。
親御さんも子どもの恐怖心を使って言うことを聞かせるのは本望ではないはず。脅かして何かをさせるということは、「なぜやってはいけないのか」「どうしてそうしてほしいのか」というのをしっかりと子どもたちが理解して行動しているわけではないので、その時の効果だけで終わってしまいます。
園やご家庭でも楽しい節分に日を過ごしましょう
節分本来の意味を思い出し、『子どもたちの成長や幸せ、家族の無病息災を願う』『悪いことが起きないようにその運を追い出し幸せを呼び込む』などの思いを大切にして子どもと一緒に節分の行事を楽しめたらいいですね。