お昼寝(午睡)は何時からする?必要なの?
保育園やこども園では、お昼寝時間を設けています。保護者の方の就労時間にあわせて保育時間が決まっているため、朝から夕方まで園で生活する子どもたちです。子どもたちの健康面や元気に園生活を送ること、生活リズムを整えながら保育するなどという観点から、長い保育時間の中に「お昼寝」時間を設けています。特に年齢の低いクラスでは、お昼寝は欠かせません。
お昼寝時間は、年齢によってもさまざまですが、給食後に身支度を済ませてからお昼寝をする園が多いでしょう。1~2時間程で、保育士が寝かしつけをします。
寝かしつけ方法は?
よく保護者の方から聞かれるのは「大人数の子どもたちを、先生たちは一体どうやって寝かしつけているの?」「普段はあまりお昼寝をしないのに、園ではちゃんと寝るのはなぜ?」ということ。保護者の方が驚くこともあると思いますが、園では特に特別なことをしているわけではありません。
お布団に寝転ぶ子どもたちに対し、基本的にはトントンと優しくさすったりして寝かしつけています。園生活に慣れない時期は個別に対応することもありますが、少し抱っこして気持ちを落ち着かせてあげたり、お歌を歌ったり、子どもが気持ちいいと感じる脚や手に触れてあげたりするくらいです。
園で子どもがちゃんとお昼寝をする理由は、実は寝かしつけ方法がいいからではなく「環境を整えること」を重視しているからだと思います。
眠たくなるような環境を整える・しっかり遊ぶ
皆さんのご自宅では、夜寝る時どんなお部屋にしますか?カーテンを閉め、光が入らないように工夫したり、照明を消す、もしくは薄暗くして、静かな部屋にしませんか?「環境を整える」とは、お家でしていることと同じで、保育室の電気を消したり、カーテンを閉めて光を抑えたり、先生の話声も小さくしたりと、お部屋の雰囲気をお昼寝の雰囲気に変えることです。そうすることで子どもたちも「お昼寝の時間だ」と理解し、慣れてくると自分で布団に行き寝転ぶ姿も見られるようになりますよ。
またお友だちと一緒に過ごすことで、見てまねてみたり、一緒にしようという気持ちになったり、「お友だち効果」も大きいです。
そして、午前中にしっかりと体を動かして遊ぶ!太陽を浴びるだけでも体力を使えるので、まだ小さい赤ちゃんも、園庭にお散歩に出かけたり日光浴をして過ごすようにしています。しっかりと体力を使うことで、お昼寝もしてくれます。
今は眠れていなくても、徐々に慣れるので大丈夫
入園・進級して間もない4月~5月は、お昼寝の時間に泣いてしまったり、なかなか寝付けず数十分間の睡眠になったりする子も多いです。保護者の方は不安になると思いますが、次第に安心して眠れるようになります。長い目で見守ってあげましょう。
お昼寝をせずに夕方を迎えると、眠たくてグズグズタイムが始まってしまうことも。できるだけ早く安心してお昼寝ができるよう、保育士も努力しています。気になることは先生とも情報交換をしつつ、環境に慣れるまで見守ってあげられるといいですね。