子どもに「ごほうび」は与えてもOK!
子どものやる気を引き出すため、ごほうびをあげることは悪いことではありません。子どもだけでなく大人も、がんばりによってごほうびをもらえるシーンがよくありますよね。
大人もがんばりに報酬を求めている
「ごほうび育児はよくない?」と考えている人は、自身の経験を振り返ってみましょう。実は大人も、働きに応じてお給料をもらったり、ボーナスのために業績を意識したりしています。
食事作りでも、家族の完食に加えた「おいしいよ」の一言が、明日への活力につながることでしょう。このように、大人もごほうびによりやる気がアップするケースがあります。
事後に無意識にごほうびを与えていることも
「子どもにごほうびを提示しない」という人でも、無意識のうちにご褒美を与えているかもしれません。例えば、運動会の後に子どもの大好物を食べたり、予防接種をがんばって受けたことを理由に、帰り道にお菓子を買ったり。それらも、子どもを喜ばせるためのごほうびにあたります。
事前に「がんばったら〇〇あげる」と伝えるか「がんばったから〇〇あげる」と、あとから提案するかの違いです。
ごほうびを与えるときのポイント
ごほうびを与えるときのおすすめは、がんばりに応じて「事後に」提案すること。「がんばったら〇〇」「〇〇できたら」などと条件を出してしまうと、一時的な意欲にとどまってしまう可能性があります。
そのほか、ご褒美を与えるときは、以下のようなポイントを意識してみましょう。
結果ではなく努力に対するごほうびに
子どもの努力したプロセスに対してごほうびをあげることで、結果やごほうびにこだわらずに向上心を刺激できます。褒められた言葉や認められたという経験は、子どもにとってかけがえのないものとなるでしょう。
大人の都合で約束の内容を変更しない
提案したごほうびの内容を急に変更してしまっては、子どものやる気を減らしてしまう可能性があります。
例えば何かの発表会での子どものに対して「上手ではなかったから、ごほうびは次の発表会でがんばったら」などと否定するような態度を取ってしまうと、信頼関係にも問題が生じてしまうため注意しましょう。
子どもが主体的に取り組むことが大切
子どものがんばりに対してごほうびを準備することは、悪いことではありません。大切なのは、子どもが主体性を持って取り組むことです。がんばりに対してサプライズでごほうびを準備したり、プロセスを褒めるよう意識したり、さまざまな工夫をして子どものやる気を引き出してあげたいですね。