©mocchi_kakei
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彼氏ができた娘。幸せそうで何よりだが…
サオリは高校生になりました。部活も楽しそうに通い、友だちにも恵まれて充実した高校生活を過ごしているように思います。そんなサオリの変化に母はすぐ気が付きます。
おしゃれに気を遣うようになったサオリ。母の勘でピンときたとおり、サオリは「彼氏ができた」と照れくさそうにしかし、うれしそうに報告するのでした。
反抗的になっていく娘。そして望まぬ妊娠…
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彼氏と付き合うようになり、サオリは親への反抗心を強めていきます。門限を守らなくなったり、叱られても言い返すようになったり…。反抗期は誰でもあるものですが、サオリは彼氏との日々にのめり込み過ぎたようです。そして、望まぬ妊娠をしてしまうのでした。
もしも、わが子が高校生で妊娠をしたら…考えただけで不安な気持ちになるでしょう。親としての伝え方が甘かったのか、今後どうすればいいのかなど、さまざまな思いが押し寄せてくると思います。
そんな中でも、産むか産まないか、妊娠したわが子とともに結論を出さなくてはなりません。本作では相手の親も含め、さまざまな話し合いがなされていました。
娘も自分の過ちに気づき、葛藤していた
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サオリは悩み苦しみ、最終的には中絶という選択をします。1つの命を身勝手な考えて奪ってしまったと、自分の幼さにようやく気が付いたサオリ。高校生は大人と子どもの狭間の時期ですが、失敗を通じて自分の未熟さに気づいた点は、遅すぎるのかもしれませんが成長といえるのかもしれません。
高校生ごろの子どもを持つ親としても、親子の適切な距離が難しいと悩む時期でしょう。難しいことかもしれませんが普段からの会話を大切にし、悩みを相談できたり、忠告を聞いてもらえたりする距離感を保ちたいものですよね。
わが子の幸せを一番に願うものが親
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一度は、身勝手に授かった命を奪ったサオリ。しかし、そこから深く反省し、必死に自分を見つめ直す日々を過ごします。そして、時はたち、母親になったサオリ…。わが子を抱きながら、ようやく当時の母親の気持ちを理解できたようです。
親は、わが子がどんな子であっても、向き合い続けます。一緒に悩み苦しむことや、激しくぶつかることもあるでしょう。しかし、それらも子どもを守りたい一心のはず。
いつかわが子が親になったとき、自分が愛されていたと理解してくれたら、少しは当時の苦労が報われるのでしょうか。わが子との向き合い方について考えさせられる作品です。