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母の思い出の着物を着ることに
間もなく成人式を迎える、すや子さん。母から成人式の装いについて「母が成人式の時に着ていた着物を着てほしい」と提案がありました。
母の着物は祖父母が買ってくれたもので、とても思い入れがあるようです。背格好を考えても、三姉妹で着ることができるのは、すや子さんだけ…。どうしても着てほしい母は、「着てくれたら10万円あげる」と言います。報酬につられ、母の提案を快諾するすや子さんでしたが…。
式に参加しなかったけど…
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母から、ヘアメイクは「日本髪にしてほしい」と言われます。プラス5万円の報酬とともに、それについても快諾したすや子さん。着物とヘアメイク、あわせて15万円という臨時収入です。
ヘアメイクも着付けも写真も…近所の人たちが、うれしそうにやってくれました。幼いころから、すや子さんの成長を見てきた、近所の人たち…。愛情にあふれた成人式の準備だったにちがいありません。
ですが、流行りとは真逆の自分の見た目を気にして、成人式に参加することができなかった、すや子さん。当時、ブレイクしていたお笑い芸人の影響もあったようですね。
成人式に「行かない」という選択をしたことで、残念な思いをさせてしまった人たちがいることを、すやすや子さんは深く後悔するのでした。
後悔…だけど、いつかまたよい思い出に
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結局、行かないで終わった成人式。ですが、式にはヘアメイクをしてくれた近所の人も見にきていたことを知ります。自分を見に来たと分かった、すや子さん。母親や近所の人たちをがっかりさせてしまったことに、罪悪感を覚えます…。そして、今なら当時の大人たちの気持ちも理解できる…という、すや子さんでした。
「こうしてほしい」という親の気持ちと、「こうしたい」という子どもの気持ち…。愛情がや思いがすれ違ってしまうと、後悔が残ってしまうこともあるかもしれません。しかし、後悔があったとしても、振り返ってみれば、それもまた大切な思い出となって心の中に残るのではないでしょうか。