帰りたくない子どもの心が、おうちに向かうテクニック5選
せっかくお外で楽しく遊んだ子ども。ポジティブな気持ちはそのままに、おうちに帰れるといいですよね。
無理やり連れて帰らなくても、子どもの心がおうちに向かってくれたら親もハッピー。今回は、子どもの「帰らなーい」に対応できるテクニックを3つご紹介します。
1. 前向きな声かけで誘う
まず最初に気をつけるポイントは、帰ることをお子さんがマイナスに捉えないようにすること。散歩や公園で遊ぶことも楽しいけれど、帰ることも楽しいと感じられるようにしていきます。
「おうち帰るよー」と声を掛けるよりも、「おうち行こう」と楽しく声を掛けると納得してくれる確率がアップ。このようにプラスな気持ちになる言葉に少し言い換えることは、育児のあらゆる声かけで大切なんですよね。
2. 家に帰ってからの楽しみを作っておく
「おうちで楽しいことが待っている」という期待は、気持ちを切り替えるきっかけになります。外から帰ってからの時間にしか遊べない特別なおもちゃを用意しておき、それ以外の時には見えない所に隠しておくなど、おもちゃを使い分けてみると良いですよ。
写真に撮って視覚で伝えると◎
帰ってからの楽しみを作るプラス、言葉では理解が難しかったり、すぐにイメージができなかったりする年齢のお子さんには、視覚的なアプローチをすると効果的です。
例えば、途中まで作っていたブロックなどをあえて飾って残しておいて、写真を撮る。その写真を帰る時に見せて「お家に行って、○○の続きを作ろうか!」と誘ってみたり、ままごとでお世話している人形の写真を撮っておいて「〇〇ちゃんがお家に来るのまってるよ!寂しくなってるかもしれないね」などと声をかけながら見せてみましょう。
子どもは「帰らなくちゃ!」という気持ちになるかもしれません。
3. 帰り道にお気に入りの物や場所を作る
公園から家に帰るルートの中で、お子さんの興味や楽しみが持てるような物や場所を作っておくと、それを見たり触れたりしてから帰るというルーティーンができると帰り道も楽しくなります。
・お店の前にある置物やキャラクター
・いつもいる猫や外で飼われている動物
・いつも止まっているお気に入りの車
・花や果物がなっている木 など
お子さんがその道を通る時に興味を持ったりする物に注目して見つけておくと楽しみにして帰ることができます。保育園の子どもたちも「猫ちゃんもお散歩から帰ってきているか見に行こうか」「お店の前の〇〇にタッチしに行こう」と言うと喜んで先生と手をつなぎ、帰る準備をしてくれます。
ルートを何個か作っておくと、より楽しみに
お気に入りの物や場所があるプラス、そのルートが複数あることで、子どもがどっちから帰るか選択する方式にすることも可能に。ママやパパが決めるのではなく、自分が決めたという気持ちになれます。イヤイヤ期のお子さんには、より効果があると思います。
「全部やだー」と玉砕するときもあるかもしれませんが、その時はまた違うアプローチをしていきましょう。
4. 変身ごっこをしてなりきる
この方法は少し大人のマインドを変えて、子どもたちと一緒に楽しむ技で保育士が得意とする方法です。成功率は高いと思いますので、ぜひ勇気を出してやってみてください。人気の変身キャラ(?)は以下です。
・忍者
・乗り物
・動物
・戦隊系のキャラクター
例えば、「一緒に変身して修行をするでござる」「ニンニン」と言いながら公園内の端を忍び足で隠れながら歩いたり。早く進みたい時は出口付近にある物の裏に隠れるぞー。と言って走ったり。道路に出る時は「合体の術」と手をつないだりと、術をオリジナルで作ることも。子どもはなりきって遊ぶのが大好きなのでのってきてくれます。大人も全力で一緒に楽しんでみましょう。
5. ちょっとしたゲームをしながら帰ろう
ちょっとしたゲームのルールがわかるお子さんは、ゲームをして遊びながら帰るのもおすすめ。「ゲームしながらお家へ行こう」と誘うと「やりたい」と気持ちが切り替わります。おすすめのゲームは以下です。
・色探しゲーム
帰りの道のりで、「どっちが赤の物を多く見つけられるか」と色を決めて探しながら帰ります。
・じゃんけんゲーム
車通りがない道では昔からあるじゃんけんゲーム。じゃんけんをして、パー(パイナップル)チョキ(チョコレート)グー(グリコのおまけつき)と勝った方が言葉の文字数分進めるゲームです。
ちょっとした工夫で「帰る時間」が楽しく
ちょっとした工夫や下準備をしておくと、スムーズに帰れるプラスお子さんも楽しい気持ちのまま帰ることができます。ぜひやってみてくださいね。