ゆで卵は食べられるのに、ふわふわオムライスでアナフィラキシー?
自分や子どもに食物アレルギーがあると、食事に気遣う部分があり大変ですよね。アレルギーについては、専門医に相談をして改善治療を進めている人もいるのではないでしょうか。
そんな食物アレルギーの話題、投稿者・いなかの小児科医(@qIhWWKgkarbwXd4)さんによる発信が注目を集めました。いったいどんなお話なのでしょうか?
ゆで卵2-3個食べても症状ありません、ドーナッツも食べれます
でもふわふわのオムライス1口食べたらアナフィラキシーになった
食べた卵の量は明らかに少ないのに…
こんな事あり得るでしょうか?
※1
答えを言うと「あり得ます」
鶏卵アレルギーの原因となりやすいタンパク質は主に2つあって、そのうちの1つが熱にすごく弱いです
そのため…加熱した卵にはほとんど含有していないのでアレルギー症状は起こさないけど、加熱が甘い卵にはたくさん残存していてアレルギーを起こす事があります ※2
生卵と20分茹でたゆで卵で2万倍くらい変わると言うデータもあるので、理論上はゆで卵100個食べれても生卵一口でアレルギーを起こす可能性はあります ※3
いなかの小児科医さんによるこの投稿には多くの反応が寄せられました。「これ、私もだ…!お店のふわふわパンケーキだけやたらアレルギー出てずっと謎だった、めちゃくちゃスッキリした」「娘がこれでした。私が生卵を食べると母乳からでも蕁麻疹が出ました。加熱や加工品は大丈夫で、生や半熟のたまごがダメでした。」といったリプライもついていました。
卵については、ゆで卵が1個全部食べられるようになったからどんな状態の卵もOKということでなく、生っぽいものにはより注意をしてほしいとのこと。この投稿で紹介した卵アレルギーについて、いなかの小児科医さんは次の点も知ってほしいそうです。
- 卵は加熱による影響を特に受けやすい食材であること(食品によっては加熱してもアレルギーの強さがほとんど変わらないものもあります)
- 本投稿で不安になったとしても、離乳食などでの卵の摂取時期を遅らせる必要はないこと(不必要に摂取開始時期を遅らせる事は食物アレルギーの発症リスクを高めてしまうため)
アレルギーに関しては人によって個人差があります。気になることはかかりつけ医や専門医に相談することが何より大切です。自己判断をせず、専門家の意見を聞きながら対応することが大切ですね。
一見すると不思議な「ゆで卵は食べられるのに、半熟卵は食べられない」という卵アレルギーについて、知見が得られる投稿でした。
いなかの小児科医(@qIhWWKgkarbwXd4)さんのX
- 井上こどもクリニック「今回のテーマは鶏卵調理方法によるアレルギー症状出現惹起についての注意喚起です。」(https://inoue-kodomo-clinic.jp/allergy16.html,2024年12月18日最終閲覧)
- 島田市「しまいく 小児科だより vol.8」(https://www.shimaiku.jp/wp/assets/uploads/2022/03/vol.8「卵アレルギーついて」.pdf,2024年12月18日最終閲覧)