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痴漢被害「間違いじゃね?」言われたらと思うと何もできなかった男の恐怖体験

令和6年に実施された内閣府の調査によると、16~29歳の10人に1人が痴漢被害を経験しています。さらに、8割以上が10代のうちに被害にあっており、その多くは電車内で発生しているのだとか。被害に遭った際、約半数の人が「何もできなかった」と回答。怖くて動けなかったり、周囲に助けを求める余裕がなかったりするケースが多いようです。また、30%以上の人が誰にも相談できず、警察に通報したのはわずか8%でした。「おおごとにしたくない」「誰にも知られたくない」と感じる人が多かったそう。今回は電車内での痴漢被害体験談を紹介します。

©miwakamo_

うちの夫はチカン被害者

ある日、帰りの電車で痴漢にあったミワカモ(@miwakamo_)さん。帰宅後、なぜ泣いているか分からないけれど悲しい思いが止まらず、当時彼氏だった夫に泣きながら訴えます。話を聞き、包み込むように優しく接してくれる夫でしたが、実はとある経験があったのでした。

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泣きながら帰ってきたミワカモさんを見て、夫は驚きます。しかし一体何があったのか無理に理由を聞くことはせず、そっと寄り添い、優しく接してくれました。「大したことじゃないよ」なんて軽く流すことはせず、彼女が安心できるようにそばにいてくれたのです。

そんなミワカモさんの夫も実は、痴漢被害を経験していたのでした。それも、ミワカモさんが想像するよりずっと深刻なものだったのです。今まで話すこともなかったけれど、彼の心の中にはずっと消えない傷が残っていました。ミワカモさんを支えながら、夫自身もまた、過去のつらい記憶と向き合うことになるのでした。

満員電車の中おしりに当たる何か

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ある日、電車に乗っていたミワカモさん夫。満員電車の中おしりに何かが当たるように感じ、手を伸ばしてみると明らかに人の手と思われるものに触れたのでした。最初はかばんか何かが持ち主の意図なく当たっているのかと感じるシーン。しかしそれがかばんなどではなく人の手となると、明らかに故意によるものだと感じられます。

まだ完全に痴漢とは言い切れないものの、起きている状況にすっかり混乱する夫。混雑する車内でかなりの不快感を覚えたことでしょう。そして、疑念から確信へ変わるできごとが起こるのでした。

車両や場所を変えても追ってくるチカン

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ミワカモさんの夫は明らかに狙われていました。車両を変えてみても、立ち位置を工夫してみても、痴漢の手は止まりません。逃げても追いかけられるような感覚に、ミワカモさんの夫はどんどん怖くなっていくのでした。

しかも、一番気味が悪いのは犯人が誰なのか分からないこと。顔も見えないし、どこにいるのかもはっきりしない。電車の中は逃げ場がないし、知らない誰かにずっと狙われ続けているなんて、考えただけでもゾッとします。次の駅で降りるべきか、それとももう少し耐えるべきか…そんなことを考えながら、夫はただ耐えるしかありませんでした。

「とっ捕まえてやる!」と思った瞬間に気づいた恐怖

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ミワカモさんの夫は、痴漢を捕まえようとしました。しかし、その瞬間、周りの視線や「勘違いじゃない?」と思われるかもしれない不安が頭をよぎり、ためらってしまいます。電車の中で突然声を上げるのは勇気がいるもの。もし間違えたら…と思うと、なかなか動けません。

それでも、犯人のことは許せません。でもどうすればいいのか分からず、ただ立ち尽くすばかり。駅員に相談したほうがいいのか、それとも何も言わずにやり過ごしたほうがいいのか…考えているうちにどんどん時間が過ぎていきます。犯人に対する怒りと、自分が何もできない悔しさが入り交じり、どうしようもない気持ちになっていました。

痴漢に遭い続ける夫が最終的にとった行動

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痴漢に遭ってから、電車に乗るのが怖くなってしまったミワカモさんの夫。どうしても通勤が憂うつになり、しばらくの間、友人の家に泊まらせてもらうことにしました。本当なら、何の心配もなく普段通りの生活を送りたいのに、被害に遭った側がこんなふうに対策を考えなきゃいけないなんて、納得がいかないですよね。

「もう二度とあんな目に遭いたくない」と思うのは当然のこと。でも、そのために自分の行動を変えなきゃいけないのは、とても大変で理不尽に感じてしまいます。夫も「本当はいつも通りの生活を送りたいのに…」という思いを抱えながら、どうすれば安全に過ごせるのかを模索していたのでした。

無くなることのない痴漢被害

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痴漢は、ただ不快な思いをするだけではなく、恐怖や周りの視線によって心に深い傷を残す犯罪です。こんな理不尽なことが、なぜいまだに無くならないのか。どうすれば被害に遭う人を減らせるのか。ミワカモさんと夫は、真剣に話し合いました。

テレワークをもっと普及させたり、出勤時間を自由にしたり、女性専用車両を増やしたり…。社会全体でできることは、まだまだあるはず。でも、それだけで本当に解決するの?そう考えたミワカモさんはもっと根本的な問題に気づきます。痴漢をなくすために、本当に必要なこととは何なのか? その答えを探しながら、二人はお互い納得できる一歩を踏み出すのでした。

自分の体を守ることの大切さ

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ミワカモさん夫妻がたどり着いた答えは、「性教育として、危険から身を守る方法をしっかり教えていくことが大切なのでは?」ということでした。痴漢を無くすためには、被害に遭わない工夫だけでなく、加害を防ぐための教育も必要なのではないか。そんな話を夫婦でじっくりとすることができました。

もちろん、痴漢被害に遭ったこと自体はとても嫌な経験でした。でも、この出来事をきっかけに、普段なかなか話さないような深いテーマについて、夫婦で真剣に考えられたのは大きなことだったのかもしれません。

また福岡県警が令和3年に行った調査によると、痴漢は列車内での被害が最も多いにもかかわらず被害後に「何もできなかった」人が24.0%にのぼる一方、警察に通報したのはわずか5.1%。さらに、42.7%が誰にも相談しなかったことが判明し、社会の認識不足も問題視されています。

対策として、「電車内の防犯カメラ設置」や「警察の取り締まり強化」を求める声が多く、厳罰化や性教育の充実の必要性も指摘されました。今後は、痴漢を軽く見ない社会の意識改革と、被害者が声を上げやすい環境づくりが求められています。

一人ひとりの意識が変われば、社会も変わっていけるはず。誰もが安心して暮らせる世の中になるように、みんなで意識を変えていけるといいですね。

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