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痴漢被害「間違いじゃね?」言われたらと思うと何もできなかった男の恐怖体験

©miwakamo_

痴漢に遭ってから、電車に乗るのが怖くなってしまったミワカモさんの夫。どうしても通勤が憂うつになり、しばらくの間、友人の家に泊まらせてもらうことにしました。本当なら、何の心配もなく普段通りの生活を送りたいのに、被害に遭った側がこんなふうに対策を考えなきゃいけないなんて、納得がいかないですよね。

「もう二度とあんな目に遭いたくない」と思うのは当然のこと。でも、そのために自分の行動を変えなきゃいけないのは、とても大変で理不尽に感じてしまいます。夫も「本当はいつも通りの生活を送りたいのに…」という思いを抱えながら、どうすれば安全に過ごせるのかを模索していたのでした。

無くなることのない痴漢被害

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痴漢は、ただ不快な思いをするだけではなく、恐怖や周りの視線によって心に深い傷を残す犯罪です。こんな理不尽なことが、なぜいまだに無くならないのか。どうすれば被害に遭う人を減らせるのか。ミワカモさんと夫は、真剣に話し合いました。

テレワークをもっと普及させたり、出勤時間を自由にしたり、女性専用車両を増やしたり…。社会全体でできることは、まだまだあるはず。でも、それだけで本当に解決するの?そう考えたミワカモさんはもっと根本的な問題に気づきます。痴漢をなくすために、本当に必要なこととは何なのか? その答えを探しながら、二人はお互い納得できる一歩を踏み出すのでした。

自分の体を守ることの大切さ

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ミワカモさん夫妻がたどり着いた答えは、「性教育として、危険から身を守る方法をしっかり教えていくことが大切なのでは?」ということでした。痴漢を無くすためには、被害に遭わない工夫だけでなく、加害を防ぐための教育も必要なのではないか。そんな話を夫婦でじっくりとすることができました。

もちろん、痴漢被害に遭ったこと自体はとても嫌な経験でした。でも、この出来事をきっかけに、普段なかなか話さないような深いテーマについて、夫婦で真剣に考えられたのは大きなことだったのかもしれません。

また福岡県警が令和3年に行った調査によると、痴漢は列車内での被害が最も多いにもかかわらず被害後に「何もできなかった」人が24.0%にのぼる一方、警察に通報したのはわずか5.1%。さらに、42.7%が誰にも相談しなかったことが判明し、社会の認識不足も問題視されています。

対策として、「電車内の防犯カメラ設置」や「警察の取り締まり強化」を求める声が多く、厳罰化や性教育の充実の必要性も指摘されました。今後は、痴漢を軽く見ない社会の意識改革と、被害者が声を上げやすい環境づくりが求められています。

一人ひとりの意識が変われば、社会も変わっていけるはず。誰もが安心して暮らせる世の中になるように、みんなで意識を変えていけるといいですね。

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