©︎mochi_mikan_0123
入院1日目、まだまだ体のダメージが大きく残る持田さんは、ふと「午後からは新生児室で赤ちゃんに会える」ことを思い出します。
しかし、体が痛く、睡眠不足で精神的にもしんどいと思っている持田さんは、「今は赤ちゃんに会うより休んでいたい」と思い、この思いをいだいたことに罪悪感を覚えます。
©︎mochi_mikan_0123
©︎mochi_mikan_0123
©︎mochi_mikan_0123
©︎mochi_mikan_0123
©︎mochi_mikan_0123
歩くだけでも息切れがする状態なのだから、休みたいと思うのは当然のこと。赤ちゃんを安心して任せられる施設にいる時くらい、ゆっくり休んで回復に集中してほしいところです。
しかし、持田さんが「母親なら赤ちゃんに会いたいと思うものでは?」とグルグル考えてしまう気持ちも分かりますよね。世間での「フツウの母親」像は、まだまだ根強く残っています。持田さんが今後、世間の目ではなく、自分と赤ちゃんの心地よさ・過ごしやすさを優先できるようになるといいですね。
産後は頑張りすぎず、周囲に頼りましょう
©︎mochi_mikan_0123
©︎mochi_mikan_0123
©︎mochi_mikan_0123
本作は、著者・もちみかんさんの産後入院に関する体験談が描かれています。男の子を出産した主人公・持田さんは、産後の体の変化や母親になることへの葛藤、そして慣れない赤ちゃんのお世話など、不安でいっぱいな中毎日泣いていたといいます。しかし、入院中の経験を通じ、退院後には「孤独じゃない」と救われた気持ちになりました。
産後の入院生活は「孤独・先が見えない・睡眠不足」という地獄の5日間だったと、持田さんは後に振り返ります。メンタルが弱っているときは、新生児室にわが子を見に行きたいという気持ちにすらなれなかったという持田さん。
入院中は、他人と比べたり、世間体を気にしたりと、持田さんの気持ちは沈みがちに。そんな中で力になったのは、助産師さんの励ましやアドバイスでした。周囲の人たちからの寄り添いもあり、日を追うごとに母としてできることが増えるうれしさも感じるようになっていきます。
初めての出産では不安にならない人はいないはず。痛みやつらさを抱え込まず、家族や助産師さんに相談することはとても大切です。持田さんの場合、夫や実母、義母と支えてくれる家族がいたことは本当に心強かったと思います。
持田さんが入院生活で体験したことを描いたこの作品は、これから出産に臨む方の励みになるはず。出産に対する前向きな気持ちを得られる作品です。