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🔴【第1話から読む】夫からまさかの「毎週金曜外食してきていい?」発言…夫婦喧嘩が暴いた“裏切り”のサイン
探偵から決定的な証拠を受け取ったリコは、夫タクミと対峙し、不倫を問い詰めました。
ついに夫に不倫の証拠を突き付ける
探偵から決定的な証拠を受け取ったその夜、私はタクミと向かい合いました。リビングの空気は重く、私の心臓は激しく鳴り響いていました。
「あなたに聞きたいことがある」と私が切り出すと、タクミは私のただならぬ雰囲気に気づいたのか、少し顔色を変えました。私が探偵から受け取った写真を見せると、タクミの顔から血の気が引いていくのが分かりました。彼は、言い逃れできないことを悟ったのでしょう。
「……ごめん」
タクミは、力なくそう呟き、床に視線を落としました。不倫を認めた瞬間でした。その一言で、私の心の中にあった最後の希望が打ち砕かれました。
「どうして?」
私は、震える声で尋ねました。完璧な夫だったはずの彼が、なぜ、こんなことを。タクミは、口ごもりながら、絞り出すように答えました。
「仕事と家庭のストレスが、重なって……」
ストレス?その言葉に、私は呆れてしまいました。私だって、パートをしながら3人の子どもの家事育児をこなし、ストレスがないわけではありません。なのに、それを理由に不倫をするなんて。あまりにも自分勝手な理由に、怒りが込み上げてきました。
「相手の女性は?」
私がそう聞くと、タクミはさらに歯切れが悪くなりました。
「元ホステスの女性で……アプリで知り合ったんだ。最初はただ話を聞いてくれるのが嬉しくて……」
聞くと、タクミは以前からマッチングアプリを入れていたのだそう。最初はネット上のメッセージのやり取りだけで満足していたそうなのですが、この女性があまりにもキレイだったので会いたくなったのだとか。
「いい女を連れてたら、鼻が高くてスカッとしたんだ……」
聞けば聞くほど、自分勝手な話ばかり。私の知っているタクミとは、全く違う人間がそこにいるようでした。彼が、私や子どもたちのことを、どれだけ軽んじていたのか。その事実が、私を深く傷つけました。
夫に見切りをつけ、離婚届を書き始める妻
「もうダメ」私はそう直感しました。この人は、もう私の知っているタクミではない。夫婦関係を続けていくことはできない。私の心は、完全に決まりました。私は、リビングの引き出しから、あらかじめ用意しておいた離婚届を取り出しました。タクミの目の前で、ペンを走らせ、自分の名前を書き入れ始めました。タクミは、私が離婚届を書き始めたのを見て、一瞬で顔色を変えました。彼の顔に、それまで見たことのない焦りの色が浮かび上がりました。
「リコ、待ってくれ!離婚はしたくないんだ」
タクミは、慌てて私の手を掴みました。その時になって、やっと罪悪感が出たのか、それとも本当に離婚を恐れたのか。私には分かりませんでしたが、彼の態度が豹変したのが分かりました。
「ごめん!本当に!もう二度としないと誓うから…だから、離婚だけは勘弁してくれ」
タクミは、必死に私に謝罪し、態度を変えると言い出しました。今まで一度も見たことのない、情けない彼の姿がそこにはありました。
そんなに後悔するなら、なぜ不倫を始める前にどうなるか想像できなかったのでしょうか。私や子どもたちのことを本気で考えていたら、決してこんな行動はできなかったはずです。私は心底あきれましたし、もう養育費さえ払ってくれれば別れてもいい、彼と一緒にいる意味はないと本気で思っていました。
🔴【続きを読む】不倫夫との決着…「一生許さない」私が下した"最後の通告"、そして夫婦の再構築|金曜日に裏切る夫
あとがき:不倫を認めるが離婚は拒否、夫の身勝手さ
クライマックスとなるこの話では、主人公リコが証拠を突きつけ、夫タクミが不倫を認めます。しかし、その理由が「ストレス」や「自己満足」といった自分勝手なものであることに、リコは深い失望を覚えます。そして、リコが離婚届を書き始めた途端に夫の態度が豹変するというドラマティックな展開は、読者の心に強烈な印象を残すでしょう。夫の薄っぺらい謝罪と、リコの揺るぎない決意が交錯する、緊迫感あふれるお話です。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










