🔴【1話から読む】ゾッとする!深夜に届く義母からのLINE「もう縁を切りたい」
毎晩のようにくる、義母からの連絡に頭を悩ませている優香。義父が他界し、さみしさからか、義母の行動はエスカレートしていくばかりです。匿名SNSに相談を書き込んだ優香は、数々の回答に勇気をもらい、義母と対峙することを決意します…。
ついに義母と対峙!匿名SNSの回答をつきつけた
「お義母さん、これを見てください」
私は、義母に匿名SNSに寄せられた、私の投稿への回答を見せた。義母は顔をしかめながら、私のスマホをのぞき込んだ。
そして、そこにつづられた「ただのワガママ」「完全に無視する」「非常識」「過干渉」といった言葉を目にすると、みるみるうちに顔色を変えた。
「こんな勝手なことして!こんなところに私の悪口を書き込むなんて!」
義母は怒りをあらわにしたが、私は義母の目を見て、はっきりと告げた。
「私はありのままの事実を客観的に書いたまでです。お義母さんの行為は、世間的にはこんなふうに映っているんですよ。私も直樹も同意見です」
義母はまるで言葉をうしなったかのように、口をパクパクさせている。その時、ダイキが側にきて、義母のそでをくいっと引っ張った。
孫からの厳しい一言に絶句!
「ダイキ!おばあちゃん、ママやパパにいじめられて、悲しい」
義母はダイキにすがりつくように涙を見せた。
「おばあちゃん…人のイヤがることをしたり、迷惑をかけたりしちゃだめなんだよ。ママやパパを困らせるおばあちゃんはぼくもきらいだよ」
5歳のダイキの真っ直ぐな言葉は、義母の心に深く突き刺さったようだった。
彼女の顔から、みるみるうちに血の気が引いていく。ダイキの言葉は、これまでどんなに私や直樹が諭しても届かなかった義母の心に、初めて響いた一言だったのかもしれない。
実弟からも「非常識」と指摘され…
海外在住の義母の弟夫婦が帰国した際、義母はたまらず、弟や弟の嫁に私たちのことをグチったようだ。しかし、彼女を擁護する意見はなかった。
「姉さんが非常識だよ。月に1、2回も孫に会えているんだろ?多い方じゃないか」
「私も娘や息子の家庭に、なるべく干渉しないように努めてますよ。干渉しすぎるときらわれちゃいますからねえ」
「姉さん、そこまでいったらモンスターだよ。身内として恥ずかしいよ」
「そんな…」
「非常識」「過干渉」「子どもや孫にきらわれるのは自業自得」など、厳しい意見を耳にし、さすがの義母も大人しくなったようだった。
海外で大学教授をしている弟を、義母は何より自慢に思っていた。そんな弟から諭され、ようやく、自分の言動を客観視した義母…。かわいそうだが、どこかで目をさますきっかけが必要だった。
それからというもの、義母からの過度な連絡はぱったりと止まった。
心地よい距離感を大切に
毎日のようにLINEが来ることもなくなり、「孫に会いたい」と言ってきても、以前のように無理強いすることはなくなった。私たちが「都合が悪い」と伝えると、すんなりと引き下がってくれるようになったのだ。
今では、義母とはいい距離感で付き合えるようになったと思う。もちろん、義母の根本的な性格が変わったとは思わない。
でも、少なくとも私たち家族の生活をおびやかすようなことはなくなった…。
私たちは、この経験を通して、どんなに親しい間柄でも、お互いの生活を尊重すること…何よりも、相手を思いやる気持ちを持つことの大切さを改めて考えさせられた。
そして、自分たちの家族を守るために、時には毅然とした態度で臨むことの重要性も学んだ。
世の中には、匿名で心ない言葉をかけてくる人もたくさんいる…。だが、それと同じくらい、他人の悩みに対して、真摯に答えてくれる人もいるのだ。
私は、今回、匿名SNSで相談をしたことで救われた。今度は、私が悩んでいる誰かに勇気を与えられたらと思っている。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
あとがき:親族との付き合い方
自分の心や生活を守るためには、時には毅然とした態度で意思表示をすることが大切です。土足で踏み込み、相手を傷つけるようなことをする相手には、はっきりと「距離を置く」と示すことも必要ですね。
親しい関係になると、つい甘えてしまったり、礼儀を欠いてしまったりすることもあるかもしれません。相手を思いやる心を忘れずに、いい距離感で付き合っていけるといいですね。親族間のトラブルについて学びの多い体験談です。
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