1. トップ
  2. トレンド・イベント
  3. ブログ・SNS
  4. 無神経な幼馴染の“いじり”に、下した最後の決断|ごめんで済むと思っている友人

無神経な幼馴染の“いじり”に、下した最後の決断|ごめんで済むと思っている友人

長男・たつきとの幸せな日々を送るまりえ。しかし、その日常に影を落とすのは、幼馴染のさちこの存在だった。どんなに心ない言葉を浴びせても、最後は「ごめん」で片づけようとする。夫と笑い話にしてやり過ごしてきたものの、その「ごめん」が通じなくなる日は、刻一刻と近づいていた。『ごめんで済むと思っている友人』第5話をごらんください。

©ママリ

🔴【第1話から読む】ごめんで済むと思っている友人

さちこから届いた抗議のLINE。しかし、育児に追われるまりえは、ただ既読をつけたまま返信しなかった。たかこの反撃を知り、彼女は悟る...さちこは変わらない。ならば、自分が変わればいい。もう相手にする時間はないと心に決め、まりえは新しい日常を歩き出す。

人のふり見てわが振り直せ

夫婦 笑顔 PIXTA

「ねぇ、さちこから、たかこにひどいこと言われたってLINEが来たんだけど、なんて返せばいいと思う?」

たつきの寝息を聞きながら、私はゆうすけにスマホを見せた。
画面を覗き込んだゆうすけは、眉をひそめて言う。

「いや、もう、何も言わなくていいんじゃない?」
「うん、私もそう思うんだけど…」

ゆうすけはスクロールしながら感心したように続けた。

「それにしても、たかこさん、よく指摘できたよな。なかなかできることじゃない」
「でもさ、これって私たちも気を付けなきゃだよね。言葉の選び方ひとつで、人を傷つけることってあるんだもん」

私の言葉に、ゆうすけは深く頷いた。

「そうだな。“人のふり見てわが振り直せ”って言うし、俺たちは気を付けよう」

何度も聞いた「ごめん」に、もう何も感じない

スマホ テーブル PIXTA

その時、さちこからLINEが届いた。

「ねぇ、なんで返信くれないの? 私なんか悪いこと言った? いつもちゃんと謝ってたし、冗談って分かってたよね?」
「ごめんって」

…また「ごめん」。

しかしその瞬間、たつきの「ふぇぇ…」という泣き声が響いた。お腹が空いたらしい。私はスマホをテーブルに置き、たつきのもとへ。結局、さちこへの返信は忘れてしまった。

学生の頃は、さちこの言葉に傷ついて、涙したこともあった。それでも“友だち”だと思ってきた。

けれど今は違う。

今の私が大事にしたいもの

空 PIXTA

今の私には、さちこのくだらないLINEに付き合っている暇なんてない。たつきを育てて、夫と協力して家事をして、自分の時間を少しでも楽しむこと。それが、今の私の日常だ。

さちこは、これからもこうやって、人を傷つけては、「ごめん」の一言で済ませて生きていくのだろうか。彼女は、きっと変わらない。そんなことを考えていると、スマホにたかこからのLINEが届いた。

「我慢の限界でさちこちゃんに言い返したの!」

その一文を見て、私は思わず笑ってしまった。来週、たかこと会う約束をしている。さちことたかこ、そして私。この3人の関係性は、きっとこれから変わっていくのだろう。でも、私は、それでいいと思っている。

🔴【第1話から読む】ごめんで済むと思っている友人

【全話読む】
ごめんで済むと思っている友人

あとがき:「ごめん」のその先へ

さちこの「ごめん」は、ついに既読スルーという結末を迎えましたね。子育てに奮闘するまりえにとって、無神経なやり取りに付き合う時間はもうありません。ゆうすけとの会話で、自分たちの言葉遣いを振り返るシーンは、読者の心にも響いたのではないでしょうか。人間関係の新しいフェーズへと進むまりえの決断に、多くの共感を覚えます。さちこは変わらないかもしれませんが、まりえは確かな一歩を踏み出しましたね。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】ごめんで済むと思っている友人

🔴【今読まれています】「まだ反省してないんですか?」警察署でもドン引き|息子を甘やかしすぎた トンデモ一家の末路

おすすめ記事

「ママリ」 についてもっと詳しく知る

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

カテゴリー一覧

ブログ・SNSの人気記事