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「母さんに謝りにこい」父から連絡も…実家の母を「非表示」にした理由|産後に実母と距離をおいた話

「お母さんがいれば大丈夫」そう信じて疑わなかった、29歳の茜。しかし、里帰り出産で帰省した際に久しぶりに会った母は豹変していた。かつての慈しみは消え、向けられるのは冷たい言葉で…。戸惑いを覚えながらも、茜は母との関わり方を考え直すことに。『産後に実母と距離をおいた話』第5話をごらんください。

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絶縁から半年。義両親の支えもあり、茜と蓮は穏やかな日々を取り戻す。母との関係は「非表示」にし、適切な距離を保つことで自分たちの家族を信じる強さを得ることに。

実の親だからと言って全て許す必要はない

義母 PIXTA

母からの連絡を絶ってから、半年が過ぎました。

最初は、スマホが鳴るたびに体が強張りました。実家の父からも「母さんが怒り狂っているから、一度謝りに来い」と連絡がありましたが、達郎が間に入って「今の茜には安静が必要ですから」と断ってくれました。

驚いたのは、義両親の反応でした。 事情をすべて話した時、義母はこう言ってくれたのです。

「茜さん、親子だからって、すべてを許さなきゃいけないわけじゃないの。あなたは、あなたの家族を作っていけばいいの。私たちは、いつでもあなたの味方だから」

その言葉通り、義両親は頻繁に蓮に会いに来てくれましたが、決して実家のことを無理に聞き出したり、仲直りを促したりはしませんでした。ただただ、私たち親子を温かく見守ってくれました。

以前の母はもういない

女性 後ろ姿 PIXTA

蓮はすくすくと育ち、最近では離乳食を美味しそうに食べ、私を見ては天使のような笑顔を振りまいてくれます。実家にいたころの、常に張り詰めたような泣き声はもうありません。この子の笑顔を守れた。その事実だけで、私の選択は間違っていなかったのだと確信できました。

ある日、整理整頓をしていたら、昔、母と一緒に撮った写真が出てきました。 そこには、満面の笑みで私を抱きしめる母が写っていました。

「あのころの愛は本物だった」

それは否定しません。でも、人は変わります。環境や、年齢や、心の中に抱えた何かによって。今の母が私を攻撃するのは、私のせいではなく、母自身の心の問題なのです。

「茜、何見てるの?」

仕事から帰った達郎が、背後から覗き込みました。

「ううん、何でもない。……ねえ、達郎くん。私、いつかお母さんと笑って話せる日が来るのかな」
「……どうだろうね。わからないけど、茜には僕がいて、蓮がいて、父さんや母さんもいる。君は一人じゃないよ」

達郎の言葉に、私は深く頷きました。 母との関係を完全に断ち切ったわけではありませんただ、「物理的にも精神的にも距離を置く」という、最も現実的で、最も勇気のいる解決を選んだだけです。

いつか、母が自分の中の毒に気づき、心から穏やかになれる日が来れば、その時はまた考えればいい。でも、今はその時ではありません。

私は「母親」。もう大丈夫

母親 赤ちゃん PIXTA

私はスマホを手に取り、母のアカウントを「非表示」にしました。 完全に消去するのではなく、今の私の生活には必要ないものとして、心の隅に置くことにしたのです。

私はもう、母の機嫌に振り回される「子ども」ではありません。 この腕の中の命を守り抜く、「母親」なのです。

しばらくして実家の父から、母がシルバー人材センターに登録して働き始め、心が落ち着いてきていると連絡がありました。母も母なりに、変わろうとしているのかもしれません。

いつか母とまた笑える日がくるのかはわかりませんが、私は一歩一歩、自分の足で歩いていきます。 その先にどんな景色が待っていても、もう私は大丈夫です。

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あとがき:自分の人生を、自分の足で歩くために

物語の結末は、決して「無理な和解」ではありません。それがかえってリアルで、前向きな希望を感じさせます。人は変わってしまうこともあるけれど、一度受けた愛が消えるわけではない。その思い出を胸の隅に置きつつ、今は「今の家族」を一番に大切にする。

母を「非表示」にしたスマホは、茜さんが勝ち取った心の平和の象徴です。誰かの機嫌ではなく、自分の幸せのために生きる。そんな力強いメッセージが心に響きます。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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