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アゲちゃんさんへのいじめは、主に悪口。クラスメイトたちにも聞こえていたはずですが、誰ひとりとしていじめについては触れません。もう少し耐えれば卒業だからと、アゲちゃんさんは両親の前では元気なフリを続けます。
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アゲちゃんさんと、いじめっこの男子児童ふたりの間には特にトラブルがあったわけではありません。以前いじめられていた女子児童も同じで、理由もなく突然いじめは始まりました。アゲちゃんさんは「おとなしくて、言い返してこない人なら誰でもいいのだろう」と推測します。
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幸い、アゲちゃんさんの友達は一緒になっていじめることはありませんでした。それでも、いじめについて一切触れないことに「過去に自分もいじめを見て見ぬフリをした罰なのだろうか」と思います。
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心配と迷惑をかけたくない気持ちから、両親にいじめを打ち明けることはできませんでした。「学校はどう?」と聞く母に「楽しいよ」と笑顔で答えます。今は12月の中旬。もう少し耐えれば卒業だと、布団の中でひとり涙します。
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教室でも家庭でもない「第三の居場所」
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もしもわが子が不登校やいじめに直面したら、親としては「学校に行かせるべきか、休ませるべきか」という二択に追い詰められ、焦りを感じてしまうのではないでしょうか。しかし、不登校の子どもに寄り添う形は、決してその二つだけではありません。
小学生時代にいじめにあい、教室に入ることができなくなっていた漫画の著者・アゲちゃんさんに提案されたのは「校長室登校」でした。すてきな校長先生との交流を経て元気を取り戻したアゲちゃんさんは、やがて教室に戻り、無事に小学校を卒業することができました。
作品に登場する校長先生の印象的な言葉「心の風船」。一度傷ついた心は、無理に膨らませようとしてもすぐには元に戻りません。大切なのは、学校という場所への復帰を急ぐことではなく、まずはその子が安心して呼吸できる「第三の居場所」を見つけてあげることです。
もちろん、全ての学校が校長室登校に対応できるわけではありませんが、保健室や市町村の教育支援センター、フリースクールなど、選択肢は多岐にわたります。不登校の解決策は「行く・行かない」の二つだけではないこと、学校に行けないときにも味方は必ずいることを教えてくれる作品です。
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