知名度が命のタレント業、それでも「仕事を休むことにした」理由
休みは、週1~2日はなるべく取るようにしています。
忙しいとなかなかできませんが、最低限週1はもらえるよう主張しています。 出典: dual.nikkei.co.jp
芸人としては異例の週休1~2日の主張。大きな芸能事務所に所属しているとはいえ、人気がモノを言う職業でこんな主張…自殺行為では?と驚きました。
実は中田さん、結婚後1年半~2年は「一家の大黒柱になるんだ!」とそれまでよりももっと休みなく働き続けていたそう。
そして子供が生まれても変わらずの生活だったある日、娘さんが1歳の時、奥さんの抱えるストレスに限界がきてしまったそうです。
妻が助けを求めていたのは他の誰でもない「夫」
それまで妻は、託児所、ママ友、岩手に住む母親と、いろんな人の手を借りて子育てと仕事をしていました。
安心して頼れる受け入れ先があるわけだし、僕がお金を稼げば託児所だってより利用できるわけで、妻はラクになると信じて疑ったことがありませんでした。でも妻が求めているのはそこじゃなかった。
社会でも実母でもなく、目の前にいる夫に力になってほしかったのですね。 出典: dual.nikkei.co.jp
実の母でもない、もう一人の親である夫にこそ子育てを共有したい。
もしかするとお休みをとってほしい、ということではなく話を聞いてほしい、そのくらいのことだったのかもしれません。
ですが、そんな福田さんの訴えに産後1年気づけなかったと中田さんは話しています。
子育てをママだけの孤独な戦いにしてはいけない
仕事をやって帰ってくる父の役割はサッカーで言ったら、フォワードなんだよ。
点を入れるか入れないかは重大な責任で、そこで評価は決まるけど、注目は常にされてて、点を入れたら誰かに褒められて、それまでのがんばりはそこで昇華する。
でも子育てをしてるママの役割は、ディフェンダーに似てると思う。
ゴール前を守って、点を取られないようにプレーする。けど、点を取られなかったからといって、国民からの賞賛は得づらい。
子育ては24時間子供の命を守る重大な役割を果たしてるのに、誰からも褒められない、がんばりは昇華されない、孤独な仕事だと思う。
だから子育ては仕事よりも大変だと思う。 出典: ameblo.jp
育児の大変さ、ママの感じる孤独さに気付いた中田さん。
育児は子供の命がかかった…言わば「やって当たり前」のこと、だからこそ
誰かに褒められたり労われたりすることがないんだと、中田さんから発信されたこの言葉。
一番身近なパパにそこを理解してもらえただけで、どれだけ奥さんが救われるか。
パパからの理解と労いの言葉はママにとって涙が出るほど嬉しい言葉ですよね。
同性を敵に回しても、男も「しっかり仕事を休む」を訴えたい
不安定な職業であるお笑い芸人と結婚することはリスキーです。でも、妻は選んでくれた。
それは僕が仕事を頑張る励みの一つになっています。出世できるよう精進したい。
でも同時に休みは取る。このとてつもなく高い山と向き合っています。 出典: dual.nikkei.co.jp
「稼ぐけど休む」この姿勢を明確に貫くことはとても難しいですよね。
特に現在の日本の社会では、男性が年配の上司や同僚など多くの同性から
「育児休業」などの賛同を得る事は困難です。
しかし、働きながら育児をするママが増えているように
男性にも「同性の意識格差」と闘うべきだということを社会に発信し続けたいと中田さんは言います。
休みを取りにくい、ではなく「休む時はしっかり休むお父さん」が増え
夫婦2人で協力して子育てをしていける環境を、社会全体で応援していけるといいですね。










