一般的に、七五三では神社にお参りをすることから、初穂料を納めることになります。農作物を神前に収め、豊作への感謝を表したことが起源となっており、今ではその代わりに納められるお金を初穂料と呼びます。
初穂料の相場は5,000~10,000円ほどで、神社によっては金額が決められているところがあります。祈祷の予約をする際にあらかじめ確認しておくと、スムーズにことが運びます。
衣装代
レンタルする場合は15,000円前後から、購入する場合は20,000円前後からかかると考えておきましょう。店舗によって品揃えや価格差がありますので、気になる晴れ着があった場合はレンタル可能か問い合わせてみてください。
レンタルする場合は着付け料金や写真撮影料金がセットになっているコースや、事前の前撮りの際にも借りられるコースなど、さまざまな料金体系があります。
衣装を購入する場合は、当日の着付けなどにかかる料金を調べておく必要があるので、まずはレンタルまたは購入のどちらがライフスタイルに合っているか、検討するところから始めましょう。
写真撮影代
写真スタジオなどで撮影する場合は、スタジオの料金体系によって異なります。数枚のみの撮影で、アルバムやキーホルダーなどのグッズを購入しない場合は、5,000円前後になるでしょう。
最近では、自然に過ごしているなかでふとした瞬間を撮影するタイプのスタジオもあり、そういった場所は40,000円前後かかることもあります。七五三の撮影にどの程度重きを置くかによって、予算を決めていきましょう。
七五三のお祝い返しはどうする?
七五三は子供についてのお祝いごとのため、お祝いに対するお返しやお礼は不要だといわれています。しかし、住んでいる地域の風習や、家庭のしきたりによっても異なりますので、まずは両家に確認するとよいでしょう。
千歳飴や赤飯、菓子折りなどをお返しすることがありますが、受け取った金額の半額程度を目安に用意するとよいでしょう。七五三のときに撮影した写真を添えると、より気持ちが伝わりますよ。
- 三浦康子(監)「赤ちゃん・子どものお祝いごとがわかる本」79(朝日新聞出版,2015)
- 新谷尚紀(監)「家族で楽しむ子どものお祝いごとと季節の行事」61(日本文芸社,2015)
一番大切なのは子供が成長したことを祝う気持ちです
七五三は一生に数回の行事であるため、一度経験していても忘れていることがあったり、慣習が変わっていたりして、戸惑う方も多いと思います。
しかし、七五三の本来の意味は、子供が無事に大きく成長したことを祝うことです。最低限のマナーを守る必要はありますが、笑顔で「おめでとう」の言葉をかけてあげることが、一番のお祝いになることでしょう。