年越しそばの由来とは?
毎年、大晦日の夜に食べる年越しそばですが、その風習は江戸時代の中頃に広まったとされていますが、なぜそばを食べるのか?という説については、地域によって様々です。
一番定番となっている説は、「人生はそばのように細く長く生きる」という説ですが、関西地方ではそばではなくうどんを食べ、うどんを「運を呼ぶ」という言葉に似ていることから「うどんを食べて太く長く生きる」ということを願う説があります。
他にも、そばは切れやすいので、「一年の苦労を切り捨てよう」という説や、そばは雨風に打たれても日に当たるとすぐに立ち直る植物ということにあやかってという説もあります。
さらに、そば粉は金箔や金銀細工を作成する際に飛散した金粉を集めるときに使われていたので、「暮れの金銭の回収」にかけた説や、新陳代謝のよいそばを食べて、新年をすっきりした体調で迎えるという説もあります。
年越しそばはいつ食べる?
年越しそばを食べるタイミングは、大晦日のお正月の準備を終えた夜です。夕食代わりに食べてもいいですし、夕食とは別に22時~23時頃に食べてもよいでしょう。
年越しそばの基本レシピ
それでは、実際に作ってみましょう。こちらでは、年越しそばの基本レシピをいくつかご紹介していきます。
がっつり肉つけそば
子どももパパも喜ぶお肉を使った、がっつりな年越しそばをご紹介します。つけ汁にお肉を含めた、野菜、卵が入った栄養たっぷりのつけそばです。
寒い年越しに、あたたかいつけそばは身体にしみて、よりいっそうおいしく感じられますよね。家族みんなで、あたたまって年を越しましょう。
1人分の材料
- 蕎麦:1人前
- そばつゆ:つけつゆ400cc
- 豚もも肉:30g
- しめじ:1/4パック
- 長ネギ:1/3本
- 卵:1個
- 揚げ玉:お好みで
- 一味唐辛子:お好みで
作り方
1.豚もも肉は1cm幅程度に切り、しめじは細かく裂きます。長ネギは少しだけ小口切りにし、残りは斜め切りします。
2.鍋にそばつゆを入れ、豚もも肉、しめじ、斜め切りした長ネギを加えて、中火で温めます。このとき、アクをしっかり取りましょう。
3.できるだけ大きな鍋(2リットル以上)に水を入れて、強火でお湯を沸かします。お湯が沸いたら、蕎麦の打ち粉を適当に落として、お湯に入れます。
4.10秒ほど、触らずに放置した後、箸で混ぜます。お湯が吹きこぼれそうなら、冷水を加えて、規定時間茹でます。
5.蕎麦が茹で上がったらざるに取り、冷水でしっかりヌメリを取りながら洗います。蕎麦の水気を切って器に盛り、つけつゆの器に2を入れて、生卵を落とします。小口切りの長ネギを添え、お好みで揚げ玉と一味唐辛子を加えてできあがりです。
シンプルな王道年越しそば
画像:ameblo.jp
あたたかいシンプルなつけ汁を作っていきます。冬はあたたかいそばが食べたくなりますよね。飽きのこないシンプルなつけ汁にお好みの具材をトッピングして食べてみてくださいね。
王道のえび天やかき揚げなど、天ぷらはつけ汁を吸っておいしさが引き立ちますね。何も入れない状態でのそばもおいしいのでおすすめですよ。
2人分の材料
- 水:400ml
- めんつゆ(2倍濃縮):150ml
- みりん:50ml
- 砂糖:小さじ1
- お好みの具材:お好みで
作り方
上記の材料をすべて鍋に入れて、沸騰させます。沸騰したら、表示時間通りに茹でたそばにかけます。最後に、お好みの具材をのせてできあがりです。
桜えびのかき揚げと一緒に食べる年越しそば
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かき揚げと聞くと、一見難しそうで作る気がおきないというママも多いですよね。買ってくるものというイメージの方もいるのではないでしょうか。
しかし、このかき揚げ、意外と簡単に作れてしまうものなんです。お好みの具材を切って、混ぜて揚げるだけなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
材料
- 玉ねぎ:半玉
- 分葱:3本
- 干し桜えび:大さじ3
- 薄力粉:60g
- 塩:小さじ2分の1
- 水:50cc
作り方
1.玉ねぎは薄切り、分葱は小口切りにします。玉ねぎ、分葱、桜えび、塩を全てボウルに入れて薄力粉を入れ良く混ぜます。最後に水を加えてさっくりと混ぜます。
2.フライパンに1cm程度の揚げ用油を熱し、食べやすい大きさにまとめてそっと落とし揚げていきます。裏面がきつね色になったらひっくり返し、両面きつね色になったら油をきってできあがりです。
3.お好みのそばと一緒に食べてみてください。
簡単にできる関東風年越しそば
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水出しからいちから手作りで、つけ汁を作ったことはありますか。難しいし、面倒と思っている方が多いと思います。こちらで紹介するレシピは、水出しから手作りです。
材料を容器に入れて、冷蔵庫で放置しておくだけなので簡単にできます。それで本格的な味になるのならうれしいですよね。年の最後にいちから作ってみてはいかがでしょうか。
4人分の材料
- 水:1リットル
- 昆布:10g
- 煮干し(乾煎りする):20g
- かつお節(厚削り):40g
- 干し椎茸:4個
- めんつゆ(3倍濃縮):80ml
- 生そば:4人分
- 海老天:4本
- かまぼこ:好きなだけ
- 茹で人参(だし汁で茹でたもの):少量(4カット)
- 茹でほうれん草:1本
- 味玉:2個
作り方
1.水、昆布、腹わたと頭を取り除き、フライパンで乾煎りをした煮干し、かつお節、干し椎茸を容器に入れ、1~3日冷蔵庫で保存します。
2.鍋に1を沸騰させ、めんつゆを加えひと煮立させます。湯がいた生そばの水気を切りどんぶりに移し、具材をのせ2の汁をかけ刻んだ長ネギを添えてできあがりです。
家族でほっこり、鶏南蛮そば
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鶏肉のだしとねぎの香りが食欲をそそる、鶏南蛮のあったか年越しそばです。家族みんなでほっこり、あたたかく召し上がれますよ。
鴨南蛮が食べたい、けれど鴨肉はなかなかスーパーでは、売っていないですよね。そんな時におすすめなのが鶏肉を使っての鶏南蛮です。ヘルシーでおいしいので作ってみてはいかがでしょうか。
2人分の材料
- 鶏もも肉:1枚
- 干し椎茸:2枚
- そば:200g
- 長ネギ:1本
- 醤油、みりん、酒:各大さじ2
- 砂糖:大さじ1
- めんつゆ:200cc
- 水:600cc(干し椎茸の戻し汁もあれば利用)
- ごま油:適量
作り方
1.大きめの鍋に水を入れて沸騰させ、そばを指定時間茹でます。鶏肉は食べやすい大きさに切り、醤油、酒、みりんにつけておきます。
2.長ネギは、3cmくらいの長さに切り、残り3cm分ほどは小口切りにしておきます。小口切りの分は、後に薬味としてのせる分です。椎茸は石突を取って、薄くスライスします。
3.鍋にごま油を入れて熱し、長ネギと皮を下にした鶏肉を入れて、焼き目がつくまで焼いた後、漬け汁を注ぎます。水とめんつゆ、2の残った煮汁、椎茸を入れてそばがゆであがるまで温めておきます。
4.そばが茹であがったら、冷水で水がきれいになるまでよく洗い、水気を切ります。洗ったそばの水気を切ってから、どんぶりに盛り、3の汁をよく温めてからどんぶりに注ぎ、小口切りにしたネギを添え、お好みで七味唐辛子をかけてできあがりです。
年越しそばを食べて一年を締めくくろう
毎年決まって、大晦日は年越しそばを食べているというご家庭も多いのではないでしょうか。作るママとしても献立に悩む必要もなくていいですよね。
こちらでご紹介してきたように、年越しそばには様々な意味があるので、家族で話しながら食べるのもいいですね。レシピもいろいろとあるので、ぜひ家族の意見を聞いて、おいしいそばをみんなで食べて、年越しを迎えましょう。