日本に生えやすい雑草の種類をご紹介
日本で生えやすい雑草は水田だと200種類、畑だと300種類程度あると言われています。大きく分けると4種類の雑草があり、イネ科雑草と広葉雑草、一年生雑草と多年生雑草があります。
イネ科の雑草は稲の穂に細長い葉を持った雑草です。葉が平行になっている物が多く、植物で分類した時にイネ科に属されます。広葉雑草はイネ科以外の雑草で、クローバーやタンポポなどが代表的な葉脈が網状になっており、葉の形が広い雑草です。
又、一年生雑草は、毎年新しい種子から生まれる雑草のことです。春に発芽をして秋に枯れる雑草と、飽きに発芽して春夏に枯れる雑草のことを指し、多年生雑草は種子で発生したのち毎年枯れた後再生する宿根性の雑草のことを指します。
それぞれ雑草の種類によって除草剤の効果は変わってきますので、除草剤を使う際により効果的なものを選び、使用することが大切になってきます。
- 西原造園「雑草対策」にしはら造園(https://www.nishiharazoen.com/zassotaisaku)
沢山抜いても雑草が生えてきてしまう3つの理由
雑草は抜いても抜いても生えてきてしまいますよね。お庭の草抜きをしていたら1日が終わってしまった…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ではどうして雑草はこんなに抜いても抜いても生えてきてしまうのでしょうか。その理由を3つ探っていきたいと思います。
1.ひとつの株から5万粒の種がまかれる
5万粒というと大げさに聞こえてしまうかもしれませんが、雑草は1つの株から2千粒~5万粒の種をまきます。多い物ですと50万粒というものもあるそうです。
その中から約80%のものが発芽します。5万粒の80%は約4万粒の為、4万粒から雑草が発芽したら…増殖してしまうことが目に見えて分かりますね。
2.日光に照らされると、怒涛の如く発芽する
雑草の発芽条件は多くの物が日光を受けて発芽する、というものが多いです。地上に近い種ほど日光の光を浴びやすいので発芽しやすいのです。
その雑草の多くは「好光性種子」と呼ばれるもので、日光を受けて沢山発芽します。雑草をただ抜いているだけでは生えてしまうことを防ぐことが出来ません。
「好光性種子」を種から除去してしまわない限り、雑草の増殖は防ぐことが出来ません。
3.根がとても強い
多年生雑草は種で発芽して成長しますが、冬になると一度枯れ、地上から姿を消します。そこからまた生えあがってくるのが多年生雑草です。雑草自体を引いても、地下に茎と根が残ってしまうのでそこからまた生えてきてしまうのです。
引き抜きにくいということも特徴で、引き抜くと根が切れてしまいますが、まるでトカゲのしっぽのようにまた生えてきます。
ただ雑草を抜くだけでは、根っこが上手く除去出来ておらず、雑草がまた生えてきてしまうのです。
- 住友化学園芸「雑草ナビ」eグリーンコミュニケーション(http://www.sc-engei.co.jp/zasso/)
雑草の対策方法8選 メリットデメリットも合わせてご紹介
雑草の対策方法は様々あります。メリットデメリットも合わせてこちらでは8つ紹介していきたいと思います。
これから温かくなってくる時期になりますので雑草に悩んでいる方は、是非試してみてください。
1.抜く、刈る
雑草対策の一番オーソドックスな形と言えばこちらの方法を思いつく方が多いのではないでしょうか。
抜いたり刈ったりする場合もただがむしゃらにやるのではなく、雑草を根元から除去できるようにやりましょう。
温かい春夏~秋にかけて、雑草はどんどん伸びていきますので1~2週間に1度は必ず行う必要があります。夏は直射日光が暑いですので、更に熱中症対策や蚊の対策が必要となってきます。
2.防草シート
防草シートは雑草を防ぐためのシートです。土の上にシートを敷き詰めて砂利などで覆うという方法が一番一般的です。雑草の芽はシートを突き破ることが出来ない為、宿根性の雑草にも効果的です。種がたとえ飛んできたとしても防草シートを突き破って入ってくることは出来ません。雑草が増えるのを防ぐことが出来ますね。
水や空気はシートを通す構造になっていますので、お花などを植えていた場合でも影響はありません。簡単にシートを引くこと出来て、コストもかかりませんので幅広い方に利用されています。
ただし、100%雑草を防ぐ事は出来ません。
3.人工芝
人工芝は天然芝の様にお手入れをする必要がないのが魅力です。土の上に人工芝を敷いただけですと、隙間から雑草が生えてきてしまうので防草シートを敷いてから人工芝をひきましょう。
しかし防草シートは100%除草出来ませんので完全に除草する際は、コンクリートやアスファルトで地面を舗装してから、人工芝をひくと雑草を根元からシャットアウトすることが出来ます。コンクリートやアスファルトの場合少し工事費がかさみますのでそこがデメリットとなります。
4.化粧砂利
化粧砂利を厚く敷くことで、ある程度雑草を抑えることが可能です。雑草を抜いた後、土の上に砂利を少し厚め(5~8cm)を作ることで雑草の芽や根が伸びるのを阻止します。
でもこちらも100%ではなく、雑草の生命力は強い為、生えてきてしまいます。防草シートと併用した方がより効果的ですが、数年経過すると砂利の間に土や落ち葉が入り込んでしまって、効果が薄れてくる可能性がありますので注意が必要です。
5.固まる土
水をかけるだけでまるでコンクリートの様に固まってしまう特殊加工の土です。コンクリートで塗装したようになりますので、下から雑草が生えてくるという心配はありません。土のような色合いなのでお庭のイメージを損なうことがなく施すことが出来るのも魅力の一つです。
ただ、施工するのが非常に難しいため、業者に頼む方が賢明な選択だと言えるでしょう。
6.バークチップ
バークチップとは聞き慣れない名前ですが、スギなどの自然木の樹皮を砕いたもので、色々な大きさの物があります。バークチップは化粧砂利や防草と同じメカニズムですが砂利よりも自然の温もりを感じさせてくれる素材です。
バークチップを敷き詰めることによって乾燥を防いでくれたり、朝晩の温度変化をやわらげてくれたりしますので、お花や家庭菜園の生育にも良い環境を与えてくれます。
7.ウッドチップ
ウッドチップは木材をそのまま細かくい粉砕した物になります。バークチップと同じく、厚く敷き詰めると雑草を防ぐことが出来ます。
ウッドチップもバークチップ同様、木のぬくもりを感じることが出来る素材になりますので、お庭がおしゃれに変身します。
バークチップもウッドチップも自然と土に還りますので、防草効果が次第に落ちて行ってしまいます。
8.除草剤
除草剤は雑草を対策する農薬のことです。除草剤は種類が沢山あり、全ての植物を枯らしてしまう除草剤と対象の雑草だけを枯らす除草剤や、即効性の高い液剤タイプのものと効果が長続きする粒剤タイプのものがあります。
対象場所をどの程度除草したいかによっても変わってきますね。
ただ農薬ですので身体に付着したり、吸い込んでしまったりすると大変危険ですので、取り扱いには気を付ける必要があります。小さなお子さんがいるご家庭にはあまりおすすめ出来ません。
- エフ・コネクト「雑草防止の外構工事について」エクステリアコネクト(https://exterior-connect.com/purpose/weed-prevention/)
雑草対策は家族で相談しましょう
一軒家にお住まいの方は、お庭の雑草に悩んだ経験がある方が多いのではないでしょうか。雑草の除去には今沢山の方法がありますので、ご自身の雑草に困っている場所やポイント、小さなお子さんがいるかいないか、コストがかかってもしっかり対策したいのか、リーズナブルに済ませたいのか、ということなどによって変わってきます。
DIYするのも良いですが、全て自分でやるわけではなく、業者の方にお任せするというのも一つの手です。ガーデニングなどが趣味の方はお庭のお手入れがしやすい方が良いですよね。
ご家族で相談してより良い雑草対策方法を見つけましょう。