小学校から必修!ますます強まる英語教育の必要性
子供のお稽古事の一つとして、人気を集めている英語。
グローバル化が進む現代の日本では、公立小学校でも英語の授業が必修となり、早くから英語を習わせようと考えているママも多いのではないでしょうか。お子さんを赤ちゃんの頃から英会話スクールに通わせているママもいます。
しかし、「日本語もまだ十分に話せないうちから英語を習っても良いのか?」など、早期からの英語教育に疑問を持っているママもいるのではないでしょうか。
乳幼児期からの英語教育について、「習わせたい」という考えと、「まだ早い」という考え、両方の意見をご紹介します。
英語は乳幼児期から習わせるべき?まだ早い?双方の主張をご紹介
それでは、英語を「乳幼児期から習わせるべき」という考えと、「まだ早い」という考えについて、それぞれの主張について解説します。
ママリQのコメントや、筆者の周りで英語が堪能な人の様子を見て感じたことなど、実際の体験談を交えてご紹介していきます。
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グローバル化が進む現代には必須…乳幼児期から習わせたい派の声
2018年度から、これまで小学校高学年(小学校5~6年生)で実施されていた英語教育が、小学校中学年(小学校3~4年生)からの開始になります。
また、小学校高学年になると、英語の授業でも教科書を使用し、成績がつくようになります。さらに、中学生では、英語の授業をすべて英語で行うという計画も発表されています。
社会人になってからも、社内での公用語を英語とする企業が少しではありますが近年増えてきていますよね。
あらゆる場面で必要とされている英語は、習わせるのに、「早ければ早い方が良い」という考えをご紹介します。
母国語も話せないような時期だからこそ
まだ母国語である日本語を話せないうちだからこそ、英語を習わせるべきという考えもあります。
言葉を覚えている時期の子供は、日本語と英語を区別せずに吸収することができるため、単語や音を日本語に置き換えず、英語はそのまま英語として記憶することができるのだとか。
確かに、もう日本語を習得しきった大人が英語を勉強するときは、「日本語の○○は英語で△△という意味だから…」という考え方をしてしまいがち。また、発音も、どうしてもカタカナに当てはめてしまいがちですよね。
一日の大半を家で過ごす幼児期だからこそ
乳幼児期は、一日の大半を親と過ごしています。そのため、家庭の中で「英語」に触れられる機会を作ってあげると、英語の吸収が早くなります。
日本語も、ママからの優しい語りかけや、パパとママの会話など、たくさんの言葉に触れる中で覚えていきますよね。英語も、日本語と同じです。小さいころから、ご家族の方が積極的に英語に触れる機会を作ってあげることで、日本語と同じように自然な流れで、英語を吸収することができるようになります。
小学校から始まる英語に慣れる
2018年からは、小学校中学年から英語の授業が必修となります。私立の小学校や幼稚園では、小学校低学年や未就学児のうちから英語のレッスンを行うところも増えてきています。
学校の授業で初めて英語に触れた子供は、戸惑ってしまうのではないかと心配するママもいるのではないでしょうか。早くから英語を学ばせる機会を作っておくと、安心して学校の授業を受けることができそうですね。
また、早い時期から、歌やゲームなど遊び感覚で英語を取り入れることで、堅苦しい勉強としてではなく楽しいこととして英語を受け入れられるという効果もあるようです。
ママリQより:幼いころから英語に触れることは大事!
私がよく使っていたのはカードを通す物とDVDです。何歳から始めたかは覚えていませんが、2歳になる頃にはかなりの量の単語を覚えたり、歌が歌えたり、簡単な英会話ができました。私の場合は幼稚園辺りから教材に興味がなくなって小学校の高学年で英語の授業が始まるまで英語自体あまり触れなくなってしまいましたが、小さい時にやっていたお陰か、周りの子よりできて且つ、難しいと感じることもありませんでした。その後は海外留学を経て、語学を武器に大学に入学しています。
実際にご自身が、2歳になる前からディズニーの英語システムを経験していたという方の声です。まだ日本語も覚束ない2歳ごろに、英語の歌を歌ったり、英会話をしたり、単語をたくさん覚えたりしていたという体験談から、小さい子供の吸収力のすごさを感じますね。
幼稚園から小学校高学年まではあまり英語に触れる機会がなかったとのことですが、英語の授業が始まってからも、違和感なくすんなり勉強できたというのは、英語教育の成果なのかもしれません。
母国語をマスターしてからで十分?まだ早い派の声
この記事を読んでいるママたちの周りで英語が堪能な大人たちは、幼いころに英語圏に住んでいた経験や、早期の英語教育経験がある人たちでしょうか。必ずしも、全員が全員、幼いころに英語に触れていたとは限らないのではないでしょうか。
次に、乳幼児期から無理に英語を習わせるべきではない、「まだ早い」という考えについてご紹介します。
英語に触れさせる機会を作るだけで十分
乳幼児期の英語教育は、大半が「しっかりとしたお勉強」ではなく、「英語に楽しく慣れ親しむ」ことを目的としたものです。
「英語に楽しく慣れ親しむ」ことが目的なのであれば、英会話教室に通ったり、英語教材を購入したりしなくても、できることがありますよね。
例えば、子供が好きなディズニーなどのアニメを英語に切り替えて見せる、老若男女問わず外国人のお友達を作り、異国後に触れさせる機会を作る、など。
ママが英語が得意でなかったとしても、日常生活の中で英語に触れさせる工夫はできそうです。
まずは母国語をしっかり覚えてから
英語教育は、小学校で必修の授業が始まってからで十分、という考え方もあります。
まだ母国語の習得が完璧ではない幼少期に英語を習得すると、英語も日本語も満足に習得することができないため、外国語の習得は、母国語である日本語をしっかりマスターしてから始めれば十分ということです。
英語の必修が始まる10歳前後は、言語習得能力では幼少期に劣ってしまいますが、その分思考力がアップし、吸収力も幼少期から変わらないため、そこから英語を勉強しても間に合うということです。
帰国子女の意見から
幼少期に英語圏での生活を経験した帰国子女でも、乳幼児期に英語教育を行うのがベストだと思っていない人が多いようです。
帰国子女約200人を対象に行った「帰国後の経験から子どもが外国語を始めるのに適当な時期」についてのアンケートでは、「母国語が確立してから」と答えた人が最も多く、「0~3歳から」と答えた人は1割強という結果が出たそうです。
実際に、筆者の周りの帰国子女も、未就学児の段階で英語圏での生活をしていた人全員が全員、英語が堪能というわけではありません。中学生以降に自分の意志で留学をした人や、一念発起して英語の勉強を始めた人の方が、しっかりと英語を話せる人が多いように感じます。
ママリQより:英語の勉強より英語に慣れることを
どの程度の英語教育を目指してるのかによりますが、幼児向けの英会話DVDで挨拶や単語が言えるようになっても、小学生期には忘れてしまうし会話は文章が作れないので皆無です。社会で使える英語力をつけていくには幼児期より小学生期以降に言葉でコミュニケーションを取る頃にどういう英語教育をするかにかかっています。
乳幼児期には母国語で会話文章をたくさん作れるようになることが何より重要です。
英語耳は幼少期から、という言葉に惑わされないことも親子のコミュニケーションには大事です。
この方も、前述のように、「教室や教材を使って英語を学ばせることより、外国人の友達を作って英語に触れる機会を多くすることの方が大事」と主張しています。
確かに、幼少期に一生懸命単語を覚えても、本人の興味が持続しないと、忘れてしまうことがありそうですね。それよりも、「英語」という言語を自分事としてとらえられるよう、国籍や人種にかかわらず友達を作る意識を持つようにすることが大切なのかもしれません。
- 東洋経済新報社「「0歳からの英語教育」は、やるべきなのか」東洋経済ONLINE(http://toyokeizai.net/articles/-/67072)
子供が小さいうちは英語に慣れ親しむ機会を作ることが重要
「乳幼児期から習わせるべき」という考えと、「まだ早い」という考えについて、両方の主張を見ていると、幼少期の英語教育は、「英語に触れ、慣れ親しむこと」が何よりも大切だということがわかります。
ご両親があまり英語が得意ではなかったり、身近に外国人の知り合いがいなかったりする場合は、英語に触れる機会として、教室や教材を上手に使うと、お子さんも英語を身近なものとして考えられるのではないでしょうか。
ただ、必ずしも幼少期から英語教育をする必要はなく、あくまで親が英語に触れる機会を作ってあげれば良いだけのこと。早くから英単語を覚えたり、英会話ができたりするようになる必要はないのではないかと感じました。
お子さんが、英語と日本語を区別せず、どちらも大切なもの、どちらも同じ世界に生きる人がコミュニケーションのために使う言語であるということを、体感していることこそが大事なのではないかと思います。
幼少期からの英語教育、あなたはどう考えますか?
メリットもデメリットもある幼少期からの英語教育。早期英語教育のキーワードは、「英語に触れ、慣れ親しむこと」。
母国語を覚える前に英語を勉強させるのは抵抗があるというママも、英語に慣れ親しむ環境を作ってあげるのは、良いことなのではないかと感じました。
ただ、必ずしも、教室や教材を使って英語教育を行うことが正解なのではありません。お子さんやご家族の考え方に合わせて、双方にとって良い方法を選択できると良いですね。