歌とゲームを通して英語を教えるメリット
私は鹿児島で4年間国際交流員として仕事しました。その4年間は、0歳の乳幼児から80歳の高齢者の方に英語を教えていました。
もちろん、大人向けの英会話はみなさん基礎が多少あって、自分の意思で英会話教室を通ったので、それほど難しくなかったのですが、小さな子供たちに英語を教えるのには、実はコツが必要なのです。
私は、市内の子育てセンターのお誘いで、乳幼児向けの英語で遊ぼう教室を企画したり、保育園や小学校の英語早期教育で英語を教えたりしている中で、何が子供たちにとって一番効果があるのかについて学びました。
一番効果があるのは、やはり、「歌遊びとゲーム」です!
みんなちゃんと覚えている!
歌やゲームを通して、プレッシャーがない環境で英語を自然に身に付くことは本当に大事だと思っています。そして、びっくりするくらい効果があるのです!
4年間教えているうちに、教え子が保育園を卒園して、そのまま小学校に上がっても、私が昔教えていた歌やゲームを覚えていて、学校で同じような歌やゲームをリクエストしたりしました。
ただの暗記やテストではなく、楽しい時間で覚える英語はポジティブなイメージとつながり、子供たちも自然に覚えていきます。
家でできる英語の歌遊びとゲームをピックアップ!
現在乳幼児向けの英語教室や地域の子育てセンターの英語体験クラスもたくさんあります。もちろんそのような教室に通うことはとてもいいと思いますが、雨の日などなかなか外出が難しい時でも家で英語の遊びができるといいですね。
歌遊びはビデオがあり、歌詞に合わせて一緒に歌ったり踊ったりしましょう。ゲームに関しては、普段家にあるものや100円ショップで簡単に手に入れる物でできるゲームを紹介します。
ここで、いくつか家でもできる英語の歌遊びとゲームを紹介したいと思います!
①歌遊び「I'm a little Teapot」(ぼくはティーポット)
「I'm a little teapot」の歌遊びはとても簡単です!
動きは簡単で覚えやすいので、小さい赤ちゃんからできる歌です。まだ立てない子供たちは坐ったままでもティーポットになれます~☆
基本のダンスは両手を使い、歌詞に合わせてティーポットになります。お茶が沸いたよ!の時は横に傾けて、お茶を淹れるアクションをしましょう。
ビデオの歌のお姉さんと一緒にダンスして、歌ってみましょう♪
※対象年齢:1歳から
「I'm a little Teapot」YouTubeビデオ
②歌遊び「Head, Shoulders, Knees & Toes」(あたま、かた、ひざ、ポン!)
日本語版でもある「Head, Shoulders, Knees & Toes」は日本人にもお馴染みですね。
歌に合わせて、頭、肩、膝と足の指を触るという簡単な動きですので、この曲も小さい赤ちゃんから初めていいと思います。
まだ小さい赤ちゃんはママが歌に合わせて歌って触ってあげてください。少し大きくなって、自分で踊れるようになったら、自分で頭・肩・膝と足の指を触ってみましょう。
慣れてきたら、速く歌ってチャレンジしてもいいですよ!
※対象年齢:0歳から
「Head, Shoulders, Knees & Toes」YouTubeビデオ
③歌遊び「If you're happy and you know it」(しあわせなら手をたたこう)
「If you're really happy and you know it」という曲は日本語版もありますので、ママたちもすぐ歌えるようになるでしょう。
簡単なアクション(手を叩く、足を踏み鳴らす、「Hurray」と叫ぶ)で子供たちと一緒に歌いながらやりましょう。
歌の最後に3つのアクションを一緒にやるのも盛り上がると思いますよ。
※対象年齢:2歳から
「If you're happy and you know it」YouTubeビデオ
④歌遊び「Hokey Pokey」(ホーキポーキ)
「Hokey Pokey」は多分一番盛り上がる曲だと思います。
実際に私はこの曲を保育園、小学校、養護学校、大人の英会話教室で紹介して、必ずみなさん楽しく歌って踊りました!
家でビデオを見ながら、まずは右足から出して、みんなでシェイクしてみます。その後は左足、右手、左手、おしり、頭を出してみんなでシェイクします。
最後に頭をシェイクするとき、少しふらふらするかもしれないので、シェイクしすぎに注意してくださいね♪
※対象年齢:3歳から
⑤歌遊び「Old MacDonald had a farm」(ゆかいな牧場)
「Old MacDonald had a farm」は英語クラスの定番曲ですね。
中には動物のまねで、みんなで鳴き声を出しましょう!日本語の動物鳴き声は英語と違いますので、この曲がちょうどいい入門編になると思います。
慣れてきたら、少し早く歌っても楽しいですよ。
※対象年齢:1歳から
「Old MacDonald had a farm」YouTubeビデオ
⑥ゲーム「Reach for the Toy」(おもちゃかるた)
準備するものは家にあるおもちゃで大丈夫です!
まずはかるた用のおもちゃを並べて、一つ一つ英語でネーミングして行きましょう。
例えば、動物のぬいぐるみ(Pig、Duck、Catなど)、車のおもちゃ(Car)、楽器(Piano、Trumpetなど)をまず並べて、一つ一つ英語で子供たちに見せながら紹介します。
そして、子供をおもちゃから少し離れてるところに坐らせます。ママはおもちゃを英語でコールします。子供はそのコールに合わせて正しいおもちゃを取ります。
小さい子供は特にそうですが、最初はあまり分からなくて、ただ好きなおもちゃを取るかもしれません。何回か繰り返してやると覚えていきますよ。
※対象年齢:1歳から
⑦ゲーム「Simon Says Please...」(サイモンセーズ、プリーズ。。。)
このゲームをやる前に、まずいくつのアクションを紹介しましょう。
例えば:Touch your... (head, eyes, mouth, knees, feet, stomachなど)のアクションをまず教えましょう。
そして、ママは「Simon Says Please」という時だけ子供たちはアクションをやります。もし「Simon Says Please」という魔法の言葉を言わず、ただ「Touch your head」だけで子供が頭を触ったらアウトです!必ず「Simon Says Please...」の言葉がある時にアクションをやるように子供たちのリスニングの練習になります。
最初は混乱するかもしれませんが、徐々に慣れてくると、早くやっても楽しいですよ。
※対象年齢:2歳から
⑧ゲーム「Let's make a face!」(英語で福笑い)
このゲームは少し準備が必要ですが、基本は福笑いと同じく、顔の絵とパーツをそれぞれ用意します。
最初の準備から子供たちと一緒にお絵かきしても楽しいですね。
そして、下準備ができたら、方向と顔パーツの単語を紹介しましょう。方向:Up/Down/Left/Right;顔パーツ:Eyes/Nose/Mouth/Earsなどを何回か作ったパーツを使って教えましょう。
ゲームスタートする前に子供に目隠して、ママは英語で福笑いのように指示を出します。そして、出来上がったら、目隠しを取って、一緒にできた顔を見ましょう。
ハロウィンやクリスマスの時は、Witchやモンスター、サンタさんの顔で福笑いしても楽しいですよ~
※対象年齢:3歳から
⑨ゲーム「What time is it Mr. Wolf?」(オオカミさん、今何時ですか?)
このゲームはできれば大人数でやった方が楽しいので、ぜひママだけではなくパパと兄弟のみんなでやりたいゲームです。ゲームが始まる前に、数字の1から12を紹介しましょう。慣れてきたらゲームをスタートOKです。
まずは鬼を決めましょう。この鬼が「Wolf」になります。他のプレイヤーはみんな羊さんたちです。Wolfと羊さんたちは部屋のそれぞれ両側に立ちましょう。
まず、羊さんたちは一緒に「What time is it, Mr. Wolf?」をコールします。そして、Wolfは時間を(例えば:It's 5 O' Clock!)を言います。そして、羊さんたちはその数字に合わせるステップで前にWolf側に進みます。
何回か繰り返して、羊さんたちはWolfに近い時に、また「What time is it, Mr. Wolf」を聞いて、Wolfは「It's dinner time!(晩ご飯の時間だ!)」と答えると羊さんたちは早く逃げないとWolfに捕まってしまいます。捕まった羊さんは次の鬼(Wolf)になります。
※対象年齢:3歳から
⑩ゲーム「Touch the ABCs!」(ABCにタッチ!)
必要な物はアルファベットのポスターだけです!
100円ショップや文具屋さんでゲットできるアルファベットポスターは色鮮やかでとてもかわいいデザインたくさんあります。部屋に張ってもいいですし、お風呂に使えるポスターなら、このゲームはお風呂でもできます!
やり方はとても簡単です。まずはアルファベットを一つ一つママが読んで、子供が復唱します。そして、慣れてきたら、ママがランダムにアルファベットをコールして、子供がそのコールに合わせてアルファベットをタッチします。
※対象年齢:2歳から
一番大事なのは楽しむこと!
もちろん歌を唄って、ゲームをやって、英語ができれば一番いいですが、すぐ効果が出なくても諦めないでくださいね。最初は慣れなくて、なかなか覚えられなくても何回か繰り返してやると、子供たちも楽しくなってくるはずです。
ただビデオを流して見せるだけじゃ面白くないので、ママたちもぜひ子供たちと一緒に歌って踊って、ゲームをやって英語を覚えましょう。
一番大事なのはママたちも子供たちもみんな英語を楽しむことです!