売るか捨てるか迷ったらリユースするのも一つの手
家の整理や断捨離をするとき、洋服の処分に困るという人は多いのではないでしょうか。
特に子育てをしているご家庭では、妊娠出産で購入した洋服や、子供服などが気づかぬうちに増えてしまうこともよくあることです。
処分したいけれどそのまま捨ててしまうのは抵抗がある、けれど売るほどのものではないかもしれない、と気が引ける人もいるのではないでしょうか。そのようなときにおすすめしたいのがリユースです。
リサイクルやリユース事業を展開している企業や自治体が増えており、地域広場等でリサイクルバザーを開催しているところもあります。リユースしやすい環境が整ってきているので、迷ったときは地域の情報を調べてみましょう。
リユースすることで社会貢献にもつながる
現在、世界各国で使えるものは大切に使う、資源を再利用するという動きが活発化しており、企業を始め自治体においてもリサイクル事業やリユース事業を行うところが増えています。
集められた洋服は、災害等で避難を余儀なくされている人たちや全世界の子供たちに渡ります。被災地支援や発展途上国支援にすることで、社会貢献にもつながるのです。
リユースでも品質的によく、きれいな状態の洋服が多い日本の古着はアジア諸国からとても喜ばれているようですが、まだ十分な供給ができていないのが現状です。
- HARAJUKU CHICAGO INC「リユース」(http://www.chicago.co.jp/furugi.html,2017年4月21日最終閲覧)
- 丸井「マルイの下取り」(http://www.0101.co.jp/shitadori/index3.html,2017年4月28日最終閲覧)
- 三井不動産「&EARTH衣料支援プロジェクト」(http://www.mitsuifudosan.co.jp/and_earth/shopping/clothes/,2017年4月28日最終閲覧)
- ブックオフオンライン「解説!リデュース・リユース・リサイクルの違いって?」(http://pro.bookoffonline.co.jp/life/recycle/20150831-reduce-reuse-recycle.html,2017年5月17日最終閲覧)
リユースでお得なことも!
現在、各企業でもリサイクル、リユース活動を強化しているところが増えています。
どの企業も、リサイクル、リユース活動の基本は洋服を必要としている人々への支援であったり、物を大切にし有効利用することで環境への配慮をしたりすることですが、不要になった洋服を持ち込むことで、利用する人がお得に買い物ができるようなサービスを展開しているところもあります。
リサイクル、リユース事業を展開している企業をいくつかご紹介していきます。
1.H&M
H&Mでは、古着1袋につき500円クーポンを1枚もらうことができます。H&M以外の洋服でも回収してもらえて1日に2袋まで持ち込みができるので、1000円分のクーポンがもらえることになります。
洋服であれば、多少の汚れや破損があっても回収してくれるところがありがたいポイントです。当日の買い物でもクーポンを使うことができる場合があるので、詳細は店舗に確認してみましょう。
店舗内に回収ボックスが設けられていて毎日が回収日なので、思い立ったらすぐに持っていけるという点が忙しいママにとっては嬉しいですね。衣替えの時期は着なくなった洋服をリサイクルして、新たな洋服をお得にゲットしてみてはいかがでしょうか。
2.ユニクロ、ジーユー
ユニクロやジーユーの古着リサイクルもよく知られたサービスのひとつです。こちらは自社商品のみの回収となりますが、2001年にユニクロで開始したフリースリサイクルがはじまりです。
その後、2006年には全商品のリサイクル活動となり、ただ洋服を生産するだけでなく、世界中の難民や何かしらの理由で洋服を必要としている人たちへ洋服を届ける活動を行っています。
ユニクロやジーユーで購入した商品であればどの店舗でも毎日回収してもらえますし、捨てることなくリユースできるのが嬉しいですね。
日本国内に限らず世界中の店舗での回収点数は3,000万枚を超えており、さまざまな国でリサイクル活動が進められています。
- ユニクロ「全商品リサイクル活動」(https://www.uniqlo.com/jp/sustainability/refugees/recycle/,2017年4月27日最終閲覧)
- ジーユー「ジーユー・ユニクロ全商品リサイクル活動」(http://www.gu-japan.com/csr/,2017年4月27日最終閲覧)
3.丸井
丸井も下取りをした洋服のリユースを行っている企業のひとつです。
丸井ではリユースを中心なので、新品もしくはできるだけ新品に近い状態の洋服の回収となりますが、被災地支援や発展途上国支援などに積極的に役立てています。
対象品は、婦人服や紳士服、子供服、かばん、靴など日常的に使用するようなものがメインです。スーツや着物、水着、肌着などは対象品には含まれません。
また、子供服も回収可能ですが、子供靴は対象外となるので利用の際には注意が必要です。
丸井では、対象品の回収は2シーズン制で、春夏物は2~7月、秋冬物は8~1月の回収となるため、この期間に合わせて持ち込むようにしましょう。
- 丸井「マルイの下取り」(http://www.0101.co.jp/shitadori/index.html?from=out_QR,2017年4月27日最終閲覧)
リサイクル事業を展開している自治体も!
今では各自治体もリサイクル強化の動きをみせています。例えば、山口県の宇部市では、子育て支援リユース事業として子供服や絵本のリユースフェアを定期的に開催しています。
これは限りある資源を有効活用するための施策であり、同時に子育て世帯の経済的負担を軽減するための対策です。ごみの減量にもつながり不用品の再利用を促進させる狙いがあります。
また、東京都の世田谷区でも区内で定期的に古着や古布の回収やリサイクルバザーを行っています。場所によっては古着や靴の他に、ぬいぐるみや日用雑貨の回収や洋服の無料交換会を行っています。
このように全国の自治体でリサイクル活動を行うところが増えています。
- 宇部市役所「子供服・絵本のリユース(子育て支援リユース事業)」(http://www.city.ube.yamaguchi.jp/kurashi/gomi/genryou_recycle/kodomofuku_reuse/index.html#a001,2017年4月21日最終閲覧)
- 世田谷区役所「古着・古布の回収情報」(http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/101/113/262/d00023813.html,2017年4月27日最終閲覧)
環境にもお財布にも優しいリサイクルを利用しましょう
現在のリサイクルは古着や日用品まで幅広く行われています。リサイクルというと無料で回収というイメージを持つ方もいるかと思いますが、店舗によってはリサイクルすることでクーポンがもらえる場合もあり、家計を握るママにとっては環境だけなくお財布にも優しい活動といえるでしょう。
着る期間が短い子供服や妊娠出産で利用した洋服など、もう着られないけれど捨てるのはもったいない、そのような洋服があればリサイクルを利用してみるのもいいかもしれません。