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「常に全力じゃなくていい」エビカニクス生みの親に聞いた、子供との向き合い方

幼稚園、保育園で行う体操でおなじみ『エビカニクス』を歌うミュージックユニット、ケロポンズ。結成から19年間、親子向けコンサートや保育者向け雑誌での連載などの活動を続けています。多くの曲やパネルシアター作品を持つお二人が大切にしているのは「共感」。親子が笑顔になれる作品にこだわる思いや、パワフルさを保つ原動力について、お話を聞きました。

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大人も子供も夢中に!ミュージックユニット「ケロポンズ」

「エビカニクスでおどっちゃおう♪」

子供がこの歌を口ずさむのを聞いたことはありませんか。この曲はミュージックユニット「ケロポンズ」が歌う『エビカニクス』。リズミカルな曲調とユニークなダンスが魅力的です。

ケロポンズは「ケロちゃん」こと増田裕子さん(以下ケロさん)と「ポンちゃん」こと平田明子さん(以下ポンさん)によるユニットで、親子や保育者を対象にした歌や遊び、パネルシアター(パネル布を貼った台に絵を貼ったり外したりして演じる表現)などのコンサートを各地で開催。テレビや雑誌でも活躍しています。

結成19年目、ケロポンズと『エビカニクス』誕生ストーリー

取材先提供

ケロポンズの二人が出会ったきっかけは、ケロさんが所属していたみんなのバンド「トラや帽子店」の親子向けコンサートに、大学生だったポンさんが来場したことでした。ポンさんはコンサートを見た感想を以下のように話します。

「私は、親子向けのコンサートは子供が楽しむためのもので、親は子供がよろこんでいるのをほほえんで見ているというイメージを持っていました。しかし、トラや帽子店のステージでは、子供だけでなく大人も心から大笑いしていて『これがみんなで楽しむコンサートだ』と感動しました」

トラや帽子店のファンになったポンさんは、地元の広島に公演を呼ぼうと考え、約800人の観客を集めて公演を主催。ケロさんは、大学生のポンさんが集客をする熱意に驚いたといいます。

出会いからしばらくして、ポンさんはケロさんが行っていたパネルシアターの講習会で伴奏をするようになり、トラや帽子店が休業した翌年である1999年、2人で「ケロポンズ」を結成しました。

ニューヨークのパワーがぎっしり『エビカニクス』ができるまで

取材先提供

結成から2年後の2001年に誕生した曲が『エビカニクス』。「ピースした手を下に向けてエビ、上に向けてカニ」という印象的な振り付けは、当時、保育雑誌に掲載する遊びネタを考えているときに生まれたといいます。「エビカニ」が「エアロビ」に似ていることから、エアロビクスのような振りがつき、ケロさんが作詞、作曲。曲名は『エビカニクス』に決定しました。

レコーディングはニューヨークで行う予定でしたが、その2ヶ月前である2001年9月11日に、米同時多発テロが発生。一時はレコーディングを取りやめようとしたと、お二人は話します。

「悲しい事件が起きた以上、レコーディングは難しいというムードになっていました。でも現地のミュージシャンに話すと『今こそ音楽で平和を伝えよう!』と熱くラブコールを送っていただき、思い切って渡米することにしました」(ケロさん)

レコーディングには、現地のミュージシャン、ゴスペルシンガーも参加。「最高のグルーヴ(高揚)感で、曲を盛り上げてくれました」と、ポンさんは振り返ります。確かに耳をすますと、ゴスペルシンガーたちのソウルフルな「エビ!カニ!」という声が聞こえてきます。(写真は渡米した当時のもの)

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