©kato_usausako
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それって本当に夢遊病?友人が考えることとは…
ある日、夢遊病について調べていた加藤かとさん。実はその前日、飲み会に参加し楽しい気分で帰ってきたのですが、朝起きるとカバンが家の外に出ていたのです。かとさんは自分の記憶違いか夢遊病を疑っていますが、友人は別の何かを心配している様子。
友人の考えているように、かとさんが玄関の鍵を閉めていなかったとしたら。加藤かとさんの想像とは違うできごとが起きていたのかもしれません。
なんで?誰かが部屋に入ってくる気配…
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加藤かとさんの友人の考え通り、実は加藤かとさん宅には不審者が訪れていました。そして前回の飲み会後のことも忘れかけてきたある夜、かとさんが眠っている間に自宅のドアが開きます。
なんとこの日も不審者が侵入。しかもかとさんは目を覚ましています。言葉に表せないほどの恐怖だったことでしょう。かとさんの立場になって想像してみると、迫りくる何かに対する恐怖心で胸がいっぱいになります…。
震える手で警察へ通報。刑事に聞かれ思い出したことは…
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かとさんの部屋に侵入した不審者は、かとさんが叫んだことで逃げ出しました。恐ろしさのあまりなかなか頭も回らない中、なんとか警察に通報。刑事に過去のできごとについて聞かれ、先日カバンが家の外に出ていたことを思い出します。
あれは夢遊病ではなく、不審者の仕業だったのだと思い、ゾッとするかとさん。かとさんにけががなくて本当に良かったですが、一人暮らしの女性の家に侵入して怖い思いをさせる犯人の行動は決して許されるものではありません。
「まさか自分の家に…」日常のちょっとした油断から起きる犯罪を描いた本作は、防犯の大切さに気付かされるお話です。
『本当にあったちょっと怖い話』の著者である加藤かとさんは、この漫画にこめた思いについて以下のようにコメントしています。
「この漫画を描いたのはもう2年以上前なのですが、私のような思いをする人が1人でもいなくなれば、と注意喚起の意味も込めて自身の体験を漫画にしました。
性犯罪は身近にひそんでいます。私は「まさか」変質者が入ってくるなんて思いもせず、「つい」施錠を忘れて寝てしまったところに侵入されてしまいました。
こんなドラマみたいなことが自分に起こるなんて思いもよらず、少しの油断が被害につながったのかもしれないと思っています。
この事件は犯人を示す証拠が少なく、誰も捕まらないまま終わりを迎えました。
事件から20年近く経ち、犯人はこのときのことなど気にもせず、幸せに暮らしているのでしょうか?
しかし被害者である私は、今でもはっきりと当時の恐怖を思い出します。
この漫画を読むことで、こうした事件が「何もされなくてよかったね」で終わらないということについて、みんなで考えるきっかけになればうれしいです」
この漫画は犯罪被害体験談を紹介したものです。このような被害に遭っている、あるいは遭った経験のある方のために、内閣府の男女共同参画局では『性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター』を設置しています。
自治体によってはこのほかにも犯罪被害者支援センターを設けている場合があります。必要に応じて相談をご検討ください。