ⓒgokayajin
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借金まみれの青年に紹介された仕事は「詐欺」
毎日をお酒と競馬で過ごしていたヤリムは、気づけば月収の5倍もの借金を抱えていました。絶望するヤリムを見かねて、友人は仕事を紹介してくれたのですが、その仕事はどう考えても詐欺と思われるもの。
観光客を相手に、じゅうたんを定価の3~5倍の値段で売りつけるという仕事に、ヤリムは困惑。しかし、背に腹は代えられないとその仕事でがんばるのですが、口下手なこともあり全然売れない日々が続きました。
これはカモ?日本人女性にじゅうたんを売りつけようとするも…
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そんなときに出会ったのが1人の日本人女性。店内を見て回る彼女を見て「カモだ」と思うヤリムですが、実は彼女はすべて見抜いていたのです。
リュックサックを前に背負い、スマホを体につなぎ、入国前に詐欺の手口を調べていた、誰よりも警戒心の強い女性。
そんな女性に翻訳機で問い詰められ、しどろもどろになっているヤリム。このまま捕まってしまうのではないかと心配になったのではないでしょうか。
日本人女性・ユリに恋をして、変わっていく青年
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カモだと思っていた日本人女性にもじゅうたんを売ることができなかったヤリム。街を歩いていると、その彼女・ユリと偶然の再会を果たします。
カフェでコーヒー代を支払ってもらったお礼として絶景ポイントを紹介するヤリムに、ユリは「根はいい人だからきっとイイことがある」「今の仕事辞めてね」と諭します。
この出会いを機に、ヤリムはだんだんとユリにひかれていきます。そしてユリと関わるごとに、人生は生まれ変わるかのように新たな扉が開くことに。
最後に訪れるユリとの別れには、読者として思わず涙してしまいました。今はかなわぬヤリムの恋ですが、この出会いをきっかけにまっすぐな人生を歩んでほしいと願いたくなる、すてきな作品でした。