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妊娠が判明し喜ぶも出血が
2016年の夏、鳥野とりこさんは、不妊治療の末に息子ねこ太君を妊娠しました。しかし、妊娠当初から出血があり、クリニックで処方された薬で一度は止まるものの茶色やピンクのおりものは続きました。
そして、妊娠8週目では重いつわりの症状で寝たきりに。さらに、つわりで苦しんでいる最中、大量に出血があり、急いで病院へ向かいます。
赤ちゃんに異常はないと医師に伝えられ、ひとまず安心した鳥野とりこさん夫婦。医師からは、出血量が多いことから、何かあったときのために大きい病院への転院を勧められました。
迫られる延命処置についての決断
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「万が一」に対応できる設備の整った病院に移った鳥野とりこさんは、診察の結果「絨毛膜下血腫(じゅうもうまっかけっしゅ)」と診断されました。つわりが重いこともあり、診察を週に1度受け様子を見ていましたが、おなかに張りが出てしまい入院することに。
その後、一度は退院したものの再び入院。そして安定期に入っても止まらないつわりに、大量出血もあり、医師からは早産になる可能性があると告げられました。
夫の予定が合わず、1人で医師の話を聞いていた鳥野とりこさん。赤ちゃんの健康状態によって救命措置を行うかどうかの選択を医師から考えておいてほしいと言われ、何も考えられなくなってしまいます。
しかし翌日、話を聞いた夫の「治療するの一択」の言葉に、ほっと一安心します。
羊水の減少とついに始まる帝王切開
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何かあった場合は医療処置をお願いすると医師に告げた鳥野とりこさん。出産に向けての準備が始まりました。
そんな中、羊水が減少していることが判明します。医師もなぜそのような状態になっているのかわかりませんでした。羊水が漏れ出ているからといって即出産とはならず、準備をして陣痛を待つことに。この時点でまだ妊娠26週でした。
赤ちゃんにもう少しおなかにいてほしいと願っていた鳥野とりこさんでしたが、おなかの張りが強くなり、帝王切開での出産がついに決まりました。
この後、夫の言葉にイラッとしたり、麻酔が効きにくくヒヤッとしたりと、いくつかエピソードもありますが、鳥野とりこさんは無事にねこ太君を出産します。妊娠や出産はどんなケースでも「当たり前のことではない」と考えさせられる作品でした。
※妊娠をした際の症状は人それぞれです。不安なときは医師に相談しましょう。