©海原こうめ
©海原こうめ
©海原こうめ
©海原こうめ
夫は順調に回復していった
不妊治療の医師に言われた言葉にモヤモヤとした気持ちを持ったシカさんでしたが、そのモヤモヤの理由が自分でもわからずにいました。夫の命がもちろん一番大事だけれど、不妊治療も諦めきれないという気持ちがあったのかもしれませんね。
がんの治療のため休職した夫。手術をし、治療を続けたことで体調は戻り、仕事にも復帰することができました。夫の体調が良くなかったことはもちろんですが、不妊治療が再開できることもシカさんはうれしく思っていました。順調に回復していったのは何よりでしたね。
病院から帰宅した夫の顔色は悪かった
©︎海原こうめ
©︎海原こうめ
©︎海原こうめ
©︎海原こうめ
病院で検査結果を聞いてきた夫。明るく迎え入れたシカさんと対照的に夫はとても暗い顔をしていました。そして「がんが再発したって…」と告げると、部屋へとこもってしまいました。想像もしていなかった知らせに夫もシカさんもショックだったでしょうね…。
夫に対しかけてあげる言葉が見つからなかったシカさん。慰めの言葉も、励ましも夫にとっては悲しくなってしまうだけですよね…。夫の心や体のことを考え、自分は冷静でいようと思ったというシカさん。病気を受け入れ、支えるということだけでも大変だったろうと思います。病気の本人はもちろん、家族の苦労もまた計り知れないものがありますね。
「お子さんを希望していますか?」医師の問いかけに即答した
©︎海原こうめ
©︎海原こうめ
©︎海原こうめ
©︎海原こうめ
今回の抗がん剤を使えば妊娠はほぼ不可能になるという説明を受けたシカさん夫婦。「お子さんを希望していますか?」という医師の問いにシカさんは「いりません」と即答します。夫が罪悪感を持たないように気丈に振る舞ったのでした…。
夫の命と不妊治療をてんびんにかけ、夫の命を選んだシカさん。しかし、不妊治療を諦めきれずにいました。夫のがんが落ち着けば不妊治療を再開できると期待していただけにがんの再発と妊娠ができなくなるという事実は本当にショックだったと思います。それでも、これから治療が始まる夫を気遣い「いりません」という発言をしたのでしょう。
夫婦で人生をともにしていく上では、大切なことをあきらめなくてはいけないことがあるかもしれません。あなたならこんな場面でどう答えるでしょうか。正解はなく、家族の在り方、生き方の選択について考えさせられるワンシーンですね。