©kkc_ayn
©kkc_ayn
©kkc_ayn
©kkc_ayn
©kkc_ayn
母の要求に応えるも「違う!」
母の介護が始まって数日、キクチさんが寝ていると母に起こされ「氷が食べたい」と言われます。小さめの氷をコップに入れて持って行きますが「これじゃない。中が見えるやつに入れて」と言われ、ガラスのコップに入れ替えることに。しかし、それも「違う!」と言われてしまいます。
氷があれば十分に思えますが、どうやらキクチさん母の思う形ではないようです。難しい要求にどう応えるのでしょうか。
お互いにイライラしてきた
©kkc_ayn
©kkc_ayn
©kkc_ayn
©kkc_ayn
©kkc_ayn
透明のと言われたため、ガラスのコップに入れたキクチさん。しかし母はプラスチックのコップのことを言っているようです。母は要求が伝わらないことにイライラし、キクチさんは病気のせいで投げやりな話し方になる母にイライラしていました。そして「あんたじゃ伝わらない」と言われたことでキクチさんの感情は爆発してしまいます。
介護される側もする側もさまざまなストレスを抱えていますよね。他人であればそこまでイライラせず、淡々とできたかもしれません。しかし、家族だからこそ理解できない苦しさを感じてしまうのかもしれませんね。
母の言葉に父が怒った
©kkc_ayn
©kkc_ayn
©kkc_ayn
©kkc_ayn
©kkc_ayn
母の言葉に涙を流したキクチさんを見て、父は「家族だから言うんだ!」と母に対して声を荒げます。母は「病院のコップを持ってきて。わからないなら看護師さん呼んで」と話します。その言葉を聞き、キクチさんと父は顔を見合わせます。
漫画によると、母親は脳腫瘍の影響で短期的な記憶が残りにくくなり、自分が自宅に帰ってきたことを忘れてしまっていたそうです。
娘だからこそ、母の要求にこたえられないことや、父が母を怒る姿を見るのもつらかったと思います。家族の介護をするというのは想像以上の苦労があり、体力的にもメンタル面でも負担がかかるのですね。病気の影響とはいえ、少しずつ変わっていく家族を見るつらさもありますよね。
介護の負担を家族だけで抱え込むのは本当に大変なこと。この漫画には、いつかやってくる親の最期にどう向き合うのか、子ども世代として知っておきたい実例が描かれています。