一人っ子の私、将来の介護はどうなる?
一人っ子の妻にとって、結婚後に親の介護をどうするかは不安ですね。お嫁に行った立場であっても、実の両親の子供であることに変わりなく、両親の将来の健康面は心配です。
両親が高齢になるにつれ、その不安は大きくなり、自分たちの家族計画を考える上でも悩みは尽きません。
育児と介護が同時に降りかかってこないかが不安になり、日常を楽しめなくなってしまったという方がいます。7ヶ月のお子さんの子育ては大変ですし、それ以降の2人育児も大変でしょう。
そのような中で、介護に対する漠然とした不安を抱え続けることは、とてもつらいことです。
7割の一人っ子妻が、自分の親を介護
明治安田生活福祉研究所が2015年3月23日から25日に、全国の40歳~69歳の男女4,800名を対象に行った「相続と介護の状況」の調査によると、約7割にあたる3,142名の父は既に亡くなっており、そのうち20.8%で介護が必要だったことがわかりました。また、約3割にあたる1,793名の回答者の母が亡くなっており、うち29.6%で介護が必要だったという結果でした。
介護に要した期間が3年未満だったのは、父親の場合が60%だったのに対し、母親は49.5%と、母親の介護の方が長期間に及びやすいことがうかがえます。また、男性より女性の方が長生きする傾向から、父親の介護は母親が行うケースが多いようです。
「母親」について主に介護していた人を調査すると、一人っ子の女性では約7割が「自分が主に介護した」と答えました。これは他のきょうだい構成の中でも一番多い割合でした。一人っ子の女性は特に、親の介護に悩まされることが多いことがわかります。
- 笹木恭平、萩行さとみ「相続と介護の状況 」明治安田生活福祉研究所(http://www.myilw.co.jp/publication/myilw/pdf/myilw_no90_feature_3.pdf,2017年8月17日最終閲覧)
親の介護に関する妻たちの声
多くの一人っ子の妻が悩んでいる親の介護ですが、他の妻たちは介護の不安とどのように向き合っているのでしょうか。
近居しておくのも一つの手段
祖母はまだ妊娠前に、祖父は妊娠中でしたが、一緒に住んでても大変でした。
この先、父と母もそうなるので私は実家から車で20分程のところに住んでます。
嫁いだからと言って関係無い訳でなく施設に入所するにしても、ヘルパーさんに来てもらうにしても手続きなどは娘の私が全てしなければなりません。
同居は無理にしても近くに住んでいた方が何かあったときに動きやすいですよ。
介護を経験した方の声です。介護を助けてくれるサービスは、施設、ヘルパーなどいろいろありますが、手続きをするために出向かなくてはいけない場面があります。
そのような時に備えて、近くに住んでおくのもひとつの手だといいます。同居はハードルが高く感じられるかもしれませんが、近居は何かあった時に駆けつける面では良いですね。
思いつめずに風呂敷を広げて
子供に介護を頼るなら頼るで、老人ホームなどには入らないなど、親が意向を示すべきかと。
入るとしたら、手配を自分でしておく必要がありますし。
それは、子供がやってあげることではなく、親自身がやるべきことだと私は思っていますし、私も、私が老いた場合の後始末は、自分でやるべきと考えています。
一度、今後について、なんとなく話す機会を設けて、そこからどんどん煮詰めていってはいかがでしょうか?^_^
私には姉妹がいますが、一人っ子だと他に同じ立場で頼れる人もいなく、心細いですよね( ̄O ̄;)
何事も思い詰めず、風呂敷を広げて、話し合うのがいいと思います!
育児、介護は家族で生活していく上では起こりうること。家庭をもった以上は自分がすべて考えなくてはいけないと悩む方はいるようです。
しかし、自分だけで悩んでいると解決するどころか余計に考え込んでしまうかもしれません。勇気を出して、親と直接話す機会を作ってみてもよいでしょう。意外と、親は親なりに自分の将来について考えていることがあるようです。
かっちりとした話し合いの時間を作らなくても、家族で集まった時に何となく話題にすることをきっかけにしてみると、緊張しすぎずに話せそうです。
介護サービスの利用も検討を
義両親さんについては義務すらないので、義両親同士でまずサービスなどを利用して貰い頑張って貰って、それでも駄目ならご兄弟でなんとかして貰い、旦那さんのケアや間接的にフォローするのが良いと思います✨
もし、にもさんが数年後介護をしたとしたら今のお年寄りは長生きなので、10年以上する事になる可能性もあるし、両親さまの介護と重なる場合もあるので、ずっと介護をする人生になるかもしれません。。
人生どうなるかもわからないし、その時に考えれば良いと思いますよ✨
自分が一人っ子な上に、夫の両親の介護まで考えると、自分はどこまでしなくてはいけないのだろうと不安になりますね。
しかし、体は一つしかない中で、自分の両親と夫の両親を介護をするのは難しいでしょう。そのような時は、無理をすることなくサービスを利用することを考えましょう。
介護は長く続く場合があるものです。はじめに無理をして抱え込むと、つらくなってもやめにくくなるかもしれません。「いざという時は介護サービスがある」ということを頭に入れておくだけでも、不安は少し軽くなるでしょう。
夫と腹を割って話し合っておく
デリケートかつ避けれない問題なので結婚前に夫と二人で話し合いました
同居する予定だと言われたため、その覚悟をもってから結婚に踏み切り
結婚間近な時に義両親とも、話し合いました
そしたらまさかの同居お断りをされました…
で、現在マイホーム検討中です
面倒見に通うこともできない距離でマイホーム検討中です
義両親は、老人ホームいくと話し合いで決まりました
うちは、腹をわって結婚時に話し合ったのでしこりもなくきてます!
結婚前に夫と話し合った方の声です。夫との話し合いがきっかけで義両親とも話し合いができたのですね。
両親のことも、義両親のことも、結婚をしたら2人の問題。夫と両親との将来について話す時間を作ると良いでしょう。将来に向けて、ただ漠然と心配事を抱えるよりも、少しでも方向性が見いだせると安心できますね。
一人で悩まずに話し合いを
介護に対する不安は、なかなか人に話しにくいかもしれません。さらに一人っ子の場合には、同じ立場で相談できるきょうだいがいないため、孤独感を覚えやすいかもしれません。
しかし、家族の介護ことは、妻だけが抱えるものではなく、家族みんなで考えること。介護を受けることになる本人や、その周囲の人みんなで、未来について話し合っておくことが不安の解消につながるでしょう。また、事前に介護に関するサービスについて知っておくと安心できるかもしれません。
未来について、一人で不安を抱えることはありません。きょうだいがいる、いないに関係なく、自分の人生を楽しんでいきたいですね。