©seseragi0822
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「父ちゃん」に憧れがある長男
「男の人は、みんな父ちゃん」と、天真らんまんに話す、長男・けーくん。ものごころつく前に父親を亡くし、「お父さん」を知らずに育ったため、「父ちゃん」に憧れがあるようです。
あっけらかんとしている様子のけーくんですが、この日の夜、発熱してしまいます。
体調を崩した長男が泣いた夜
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熱にうなされながら泣き叫ぶ、けーくん。呼んだのは、目の前にいる「母」ではなく、「父ちゃん」でした。けーくんの心の内は計り知れませんが、その叫びに胸がギュッと締め付けられてしまいますね…。
そして、その叫びを受け止めるせせらぎさんにとっても、つらい夜です。
母が飲み込んだ言葉
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「父ちゃんがいい」と、泣きながら訴えるけーくん。シングルマザーのせせらぎさんの心をえぐる、つらい夜でした。
それでも、「お父さんがいたらよかったのに」という言葉を、グッと飲み込みます。本当に苦しいとき、マイナスの感情を言葉にしてしまうと、さらに精神的に追い込まれてしまいますよね。
どんな状況でも、前を向いて生きる強い心
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ある日突然、幼い子どもを残して、夫がこの世を去ってしまったら…残された家族は、深い悲しみの中で将来の不安を感じることもあるでしょう。せせらぎさんも、子どもたちが「父親がいない人生」を歩まざるを得なくなったことが、悲しくて仕方がありませんでした。
しかし、どんなに悲しんでも「父親がいない」という事実は変わりません。せせらぎさんは、悲しみやつらい現実を受け止め、目の前にいる子どもたちに、愛情を注いで前を向いて歩いていくことを決意します。強く生きる母親の姿に胸を打たれますね。
つらい現実に打ちひしがれることもある人生。それでも、誰かのせいにせず、自分が持っている大切なものを抱きしめて生きていく…。そんなことを学ぶことのできる作品です。