🔴【第1話から読む】「またバレた」最愛の人に対してしてしまった、2度の過ち|シタ妻ですがサレてるかもしれません
修斗の言葉を信じきれず、不安な日々を送るあんり。彼とのハグにも以前のような温かさを感じられず、自分だけが結婚生活に満足しているのかもしれないと苦悩してしまう。
愛し合っていると思っていたのは私だけ?
結婚を決めたあのとき、私は修斗に尽くそう、もう他の異性には絶対に興味を持たないと決めたのに、彼の方はそうじゃなかったのかもしれない。
「ねえ、修斗。私たちの結婚ってうまくいってるよね?」
子どもたちが寝た後、修斗に尋ねた。修斗は一瞬、急な質問にとまどうような表情を見せたけれど、すぐに優しく微笑んだ。
「もちろん。幸せな生活だと思ってるよ」
私は、そうだと思っていた。家ではセックスレスでもないし、スキンシップも日常的にある。休みの日は家族みんなで公園に行ったり、一緒にご飯を作ったりする。そう、私たちは幸せなはず。
以前よりも夫が遠くに感じる
でも、本当にそうだったのかな――夫のメッセージを見てしまってから、夫の「幸せ」という言葉さえも、素直に受け取れなくなっていた。
もしかして、私だけが「浮気は許された」と思っていて夫彼の心は、ずっと私を許せていなかったのかもしれない。私の過去の過ちを、彼は今も引きずっているのかもしれない。過去の自分がしたことが、今、自分に返ってきているのかもしれない。
そう思うと、胸が苦しい。自業自得だと百も承知だけれど、自分の過去の行いがこんなにも自分を苦しめてくるなんて。「どうしてあんなことしてしまったんだろう」もう何年もたつのに、過去の自分を責め、自分の弱さを悔いることしかできなかった。
夫の不倫を疑う気持ちが膨らむ
「大丈夫、俺絶対不倫なんてしてないから」
夫はそう言うし、信じるしかないけれど、疑念は消えない。あの女性と連絡を取り続けていたら、本当に2人で会って、どこかへ行ってしまうんじゃないか。私よりも、その人に惹かれてしまうんじゃないか。
毎日、そのことばかり考えて、眠れない日々が続いた。修斗がスマホを触っているだけで「女性に連絡?」と思ってしまうし、夫の表情、言葉、一つ一つに裏の意味を探してしまう。
修斗はあれから、スマホを私に触らせてくれなくなった。いつも持ち歩ている。スマホのことをなんとなく聞いたら「そうかな?気にし過ぎじゃない?」なんて、はぐらかされてしまった。どんどん、疑念が膨らむ。それと同時に、自分が2度もシタ側でありながら、彼の不倫を突き止めたい気持ちにかられる罪悪感もどんどん大きくなっていった。
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あとがき:「罪の連鎖」
過去の行動が現在の関係に影を落とし、あんりさんを苦しめている様子が痛々しいほど伝わってきます。修斗さんの「大丈夫だよ」という言葉が、逆に彼女の心を締め付けるという皮肉な展開は、罪悪感の深さを物語っています。疑念を抱くたびに、それが自分自身の過去の行いによるものだと気づき、さらに苦しむという負のループが描かれています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










