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戌の日参りも、妊婦健診も同行…→義母の暴走は誰にも止められない?|なんでも乱入する義母

主人公・芹那(31歳)の悩みは、義母の過干渉。結婚式場選びから始まり、家族の行事の中心にいたがる義母に対してモヤモヤをつのらせていきます。家族と親族の間の境界線について考えさせられるお話『なんでも乱入する義母』第2話をごらんください。

Ⓒママリ/画像の生成にAIを使用しています

🔴【第1話から読む】結婚式の試食会も「一緒に行くわね!」→首をつっこむ義母にモヤモヤ|なんでも乱入する義母

結婚式を終えて妊娠がわかると、義母の乱入グセはさらにエスカレート。戌の日は、腹帯や初穂料を義母が準備し、妊婦健診にも「内孫の無事のため」と毎回同行するようになってしまい―――。

「私も行く」が口癖の母

戌の日 PIXTA

結婚式のゴタゴタからしばらくして私は妊娠。正直「また何かあるかも」と身構えていました。そして、私の嫌な予感は、すぐに現実のものとなります。

妊娠5か月目に入り、安産を祈願する「戌の日のお参り」の時。太一くんと二人でお参りへ行こうと話していたのですが、太一くんが実家に寄った際、義母にバレてしまいました。

「戌の日のお参り? それは大変! お母さんも行くわよ!」

...また、これです。「私も行く」。私たちの初めての行事なのに、なぜ当然のように参加しようとするのでしょう。当日、太一くん、私、そして義母の3人でお参りへ。お参りの前から、義母の「介入」は始まっていました。

「芹那ちゃん、腹帯はこれね。神社でいただくものよりも、こっちの方が肌触りが良くて、赤ちゃんにも優しいからね」

そう言って、義母は有名デパートの包装紙に包まれた腹帯を私に渡してきました。太一くんが「俺たちが準備するよ」と言ってくれても、義母は「いいの!これはお母さんから内孫への初めてのプレゼントね」と聞く耳を持ちません。

妊婦検診にもついてくる義母

妊婦検診 PIXTA

結局、お参りでは義母が持ってきた腹帯を巻き、初穂料は私たちが納めようと財布を開けると、義母がさっと前に出てきました。

「あら、初穂料は私が出すわよ!内孫が無事に生まれてくるためだもの」
「お義母さん、でも...」と遠慮する私に、義母は「いいから。気持ちだから」と、聞く耳を持たない笑顔で、結局、義母が初穂料を納めてしまいました。

そして、極めつけは妊婦健診です。「私も健診に同席したい」と言い出した義母に対して、夫もさすがに「義理の親が来るもんじゃないだろ」と断ってくれたのですが、そのときの義母の反論は凄まじいものでした。

「なによ、おなかの子が元気か、この目で見るくらいいいじゃないの。新しい家族への愛情があるから行きたいって言ってるのに!」

...まるで、私のお腹の子は義家族共有の所有物のような言い方です。結局、義母のプレッシャーに負けて、健診に同行させることになりました。義母は感極まった様子で目を潤ませます。

「あらかわいい!うちの孫よ!」

エコーを見て大声を出す義母が恥ずかしくて、私は縮こまるばかりでした。健診が終わると義母は「健診代は払うからね」と言ってお金を置いて帰るのですが、正直、お金はいらないから健診への付き添いをやめてほしいと感じていました。

私は、子どものパパである太一くんと2人で、新しい家族を迎える準備をしたいだけなのに。私の気持ちは、どこへ行ってしまうのでしょう。

🔴【続きを読む】「うちでお祝いね」お食い初めも主催は義母→仕切り屋の義母に“我慢の限界”|なんでも乱入する義母

あとがき:私の体なのに、誰の「内孫」なの?

妊娠という人生の特別な時期まで介入されるのは、本当につらいことです。特に「内孫」という言葉が何度も出てくるのが、芹那さんにとってはプレッシャーだったでしょう。おなかの子を「義家族共有の所有物」のように扱う義母の振る舞い。

健診に同行し、現金を渡すという行為は、一見親切ですが、「あなたの身体と子は、私の監視下にある」という無言のメッセージにも聞こえてしまいます。自分と夫だけで喜びを分かち合いたいという、当たり前の願いが叶わないことに、芹那さんの心が悲鳴をあげています。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】なんでも乱入する義母

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