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🔴【第1話から読む】結婚式の試食会も「一緒に行くわね!」→首をつっこむ義母にモヤモヤ|なんでも乱入する義母
そらの誕生後、最初のお食い初めは、夫婦に相談なく義実家開催が決定。太一の交渉で主催権は守れたものの、義母の「膝が悪い」という理由で開催場所は変わらず。往復4時間かけて義実家へ行くことに―――。
大切にしたかった「お食い初め」
そして、そらは無事に生まれました。かわいくて、本当に宝物。産後はバタバタしますし、義母への連絡頻度も減りました。これで乱入も減るかな...なんて淡い期待を抱いていたんですが、それは甘すぎました。義母の「介入」は、新たなステージへと突入したのです。
そらのイベントごとは、全て義実家で行うことが、私たち夫婦に相談もなく、いつの間にか決まっていました。生後100日を迎え、いよいよ「お食い初め」の時期がやってきたときです。
「ねぇ、太一くん。お食い初め、どうする? お互いの両親を呼んでやろうか?」
私が太一くんに相談しようとすると、太一くんはスマホを見て、困った顔をしました。
「あー、それがさ...母さんからもう連絡が来てて。『お食い初めはうちでやるわよね』って...」
「えっ...? 何も相談してないのに...?」
私がショックを受けていると、太一くんはさらに申し訳なさそうに続けます。
主催は私たちでいたい
「しかもさ、『全部こっちで準備するから、あなたはお赤飯だけ持ってきてね』って」
私は、思わず声を上げてしまいました。
「え、ちょっと待ってよ。私たちの息子のお祝い事なのに、それじゃまるでお義母さんが主催じゃない」
「そうだよな...ごめん、母さんの勢いがすごくて...」
「せめて私たちに準備させてくれるように言ってよ!」
「わかった。俺から母さんに話す」
太一くんが義母に電話で交渉してくれた結果、なんとか準備は任せてもらうことになりました。しかし、場所については「義実家で」という主張を変えてくれません。
「 お父さんも私も膝が悪いから、うちにきてお祝いしてちょうだいね」
太一くんが何度説得しても「膝が悪い」という反論できない理由で押し切られてしまいました。
結局、開催場所は義実家に決定。私の親には事情を話し、別で成長をお祝いする場を設けることになりました。本来なら私の親にも、お食い初めの様子を見せてあげたかったのに。
家族で大事にしたいイベントなのに…
お食い初めの当日、私たちは食器や食材、そらの衣装、お祝いの飾り付けなどを、全てを持参して、電車で往復4時間かけて義実家へ。実家でのお食い初めは、もちろん義母が仕切り役です。
そらを抱いて手放さない義母は、周囲に指示を出してお祝いを仕切ります。
「芹那ちゃん、食べさせる真似はこうするの。よく見ててね」
「太一、ほら、ぼーっとしてないで写真を撮りなさい!」
...義母の指示が飛び交うばかり。私たち夫婦は純粋に息子の成長を祝いたかったのに、ドタバタするだけで1日が過ぎてしまいました。帰り道、疲労困憊の私は、太一くんにそっと尋ねました。
「このままだと、そらのイベント全部がお義母さんに乗っ取られちゃうと思う…」
太一くんは私の手を握り、力強く言いました。
「母さんにも困ったもんだよね。初節句やハーフバースデーも『うちで』って連絡が来ているんだ」
「...え?」
私の目から、思わず涙が溢れました。私の大切な子どもの成長を横取りされたような気分でした。私たちとそらが主役のはずなのに、これでは毎回「義母が主役・周りはゲスト」になってしまいます。
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あとがき:奪われた「初めて」と、ゲストになった親
「お食い初め」は、親として初めてわが子の幸せを願う大切な儀式です。しかし、この物語では、芹那さん夫婦が準備し、往復4時間かけて義実家へ行き、義母に指示されながら儀式をこなすという、まるで「招待客」のような立場になってしまいました。
誰も反論できない「膝が悪い」という理由で押し切る義母のずるさ、そしてイベントの主導権を全て握りたがる「承認欲求」が見え隠れします。このままでは、子どもの成長アルバムの主役が義母になってしまうという焦燥感と悔しさが、芹那さんを強く突き動かします。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










