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結婚式の試食会も「一緒に行くわね!」→首をつっこむ義母にモヤモヤ|なんでも乱入する義母

主人公・芹那(31歳)の悩みは、義母の過干渉。結婚式場選びから始まり、家族の行事の中心にいたがる義母に対してモヤモヤをつのらせていきます。家族と親族の間の境界線について考えさせられるお話『なんでも乱入する義母』第1話をごらんください。

Ⓒママリ/画像の生成にAIを使用しています

🔴【全話読む】なんでも乱入する義母

結婚式場見学を義母に知られ、当然のように同行を宣言される芹那と夫。当日、義母は義妹と義弟まで連れてきて、試食会は家族5人で分けることに―――。

夫婦で悩む義母の介入

祖母 笑顔 PIXTA

はじめまして、芹那、31歳です。夫の太一も同い年で、私たちにはもうすぐ4歳になる長男のそらがいます。そらは本当にかわいくて、私の癒やし。普通の毎日を、普通の家族として送っている...つもりなんですけどね。

実は、私たち夫婦の一番の悩み、それは義母の「乱入グセ」なんです。もう、なんでもかんでも首を突っ込んできて、正直、困り果てていました。悪気がないのはわかるんです。わかるからこそ、強く言えない。この、「悪気がない善意」が、私には一番厄介なのです。

結婚前からその兆候はあった

チャペル PIXTA

思い返せば、この「なんでも乱入」の兆候は、私たちが結婚する前から始まっていました。

「ねぇ、太一くん。そろそろ式場見学に行かない?」
「ああ、そうだな。来月、試食会フェアを予約してみる?」

そんな私たち2人の会話を、太一くんがたまたま実家で話した時でした。その日の夜、義母から私に直接電話がかかってきたんです。

「芹那ちゃん、式場見学のこと、太一から聞いたわよ。私も一緒に行くからね」

...え? 試食会もあるから2人でゆっくり話したかったのに。でも「義母様は遠慮してください」なんて、結婚前の嫁が言えませんよね。

「ありがとうございます。うれしいです...!」
「こういうのは経験者の意見が大事なの。私も太一の母として、あなたたちの最高の式場を選びたいのよ」

.結局、私たちは義母の分の席を式場に追加してもらい、予約を3名に変更しました。

勝手に式場見学へきた義母たち

コース料理 PIXTA

そして迎えた当日。太一くんと二人で予約時間ちょうどに式場に着くと、ロビーのソファに見慣れた顔が。

「あら、太一、芹那ちゃん。遅いわよ~!」

義母が、ニコニコと手を振っています。まるで試食会の主役は義母のようでした。

試食会が始まると、義母は「このフカヒレスープ、薄いわね」「このお肉はちょっと固いんじゃない?」と、料理に厳しい評価を下していきます。声が大きくて気まずくなり、私は料理の味がわからないほど恥ずかしかったのを覚えています。

結局、式場を検討するどころか、私たちは義母をもてなす一日になってしまいました。このころから、義母の首を突っ込む姿勢にはモヤモヤしていたのですが、こんなの、長い結婚生活の中では序の口みたいなものでした。

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あとがき:善意の仮面を被った「支配」の始まり

結婚は、二人の新しい生活の始まりです。それなのに、式場選びという一番楽しいはずの準備に義母が乱入するなんて…。芹那さんの疲労は想像に難くありません。「家族みんなで決めるのが当然」という義母の言葉は、一見するとわが子思いの「善意」ですが、実際は新しい家族の決定権を奪う「支配」の始まりでした。

新郎新婦ではなく、義母が主役になってしまったこの日、芹那さんが感じた「戦い」の予感は、この後の展開を象徴していますね。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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