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🔴【第1話から読む】公園で消えた娘の「シール帳」親友親子の"不自然な沈黙"が意味するものとは…
事件から一週間。弁償金が支払われ、みちるはあたらしいシール帳を手にする。謝罪を受け入れた娘の純粋さに、千里は教えられる。ママ友とは距離ができたが、子どもたちは少しずつ歩み寄り、またあたらしい思い出を紡ぎ始める。
わが子から学ぶ強さ
事件から一週間がたちました。
2人の親からは、後日、詳細なシールのリスト(みちると私と雅也が記憶をたよりに作成したもの)に基づいた弁償金が、現金で支払われました。
かなりの金額になりましたが、彼女たちは「当然の報いです」と潔く受け入れてくれました。
「ママ〜!見て! あたらしいシール帳!」
みちるは、あたらしく買い直したシール帳に、のこったシールやあたらしく買ってもらったシールを、丁寧に貼っています。
「リナちゃんとななかちゃん、すごくおこられたんだって。今日、学校で2人とも泣きながらあやまってくれたよ。だから、みちるゆるしてあげたの」
娘の強さと純粋さに、私の方が教えられる思いでした。
子どもの「善悪」との向き合い方をどう教えるか
子どもはまだ、「善悪」の境界線があいまいなことがあります。
「ほしい」という欲求が、理性を上回ってしまうこともあるでしょう。
でも、うしろめたい気持ちがあるからこそ、彼女たちはウソをつき、かくそうとした。その小さな「罪悪感」を、親がどうひろい上げ、教育につなげるかが重要なのだと痛感しました。
雅也は、あたらしくなったシール帳のうら表紙に、油性ペンで大きくみちるの名前を書きました。
「これで、もう、まいごにならないな」
「うん! パパ、ありがとう!」
リナちゃんとななかちゃんとの関係は、以前とまったく同じとはいきません。ママ友同士の集まりも、今は少し距離をおいています。
でも、子どもたちは学校で、また、少しずつ距離を縮めているようです。
あやまちを犯さない人間はいません。大切なのは、その後にどう向き合うか。
シール交換を通して得た、わが子の成長
「ねえママ、今度、リナちゃんたちと、シールの交換会してもいい?」
「いいよ。ちゃんと"どうぞ"と"ありがとう"を言おうね」
「わかってるよ!」
空っぽになったはずのシール帳が、また少しずつ、あたらしい思い出でうまっていきます。
今回のことで、いちばん、傷ついたのはみちるでした。
けれど、一ばん優しかったのもみちるでした。
親として、子どもの宝物を守るということは、ただ物を買い与えることではなく、彼女の心にある「信じる力」を守ることなのかもしれません。
まどの外には、すがすがしい青空が広がっています。
ちいさなシール一枚に込められた、大きな教訓。
私たちは、このできごとを忘れることはないでしょう。このできごとをのり越えた今、みちるの笑顔は以前よりも少しだけ、おとなびて見えました。
🔴【第1話から読む】公園で消えた娘の「シール帳」親友親子の"不自然な沈黙"が意味するものとは…
あとがき:娘の笑顔が教えてくれた、真の強さとゆるし
物語の最後、いちばん寛容だったのは、被害者であるはずのみちるちゃんでした。
「ゆるしてあげたの」という一言に、私たち大人のこりかたまった心があらわれるようです。
あやまちをおかした子どもたちが、この経験をどう糧にするか…。そして、私たち親がそれをどう見守るか…考えさせられるエピソードです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










