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「親しき仲にも礼儀あり」好意につけ込むママ友との別れ|自分のことしか考えない人

32歳の冴子は、同じアパートに住む同い年のママ友・頼子と「運命的な出会い」を感じて意気投合。車社会の地域ゆえ、冴子は善意で頼子を車に乗せ始めますが、次第に頼子の態度は図々しくエスカレート。ガソリン代も出さず、往復2時間の運転も「当たり前」。雪かきはサボるのに人の朝食は欲しがる……。そんな「自分ファースト」な彼女に対し、平和主義の冴子が下した決断とは?ママ友のリアルな闇と、決別の物語。「自分のことしか考えない人」第5話をごらんください。

Ⓒママリ

🔴【第1話から読む】やっと出会えたママ友!運命かと思いきや、人の行為に「タダ乗り」する非常識ママだった

新居へ移り、頼子との関係を断捨離した冴子。一方の頼子は別のママ友にも同じ要求をして拒絶され、孤立していた。冴子は新しい地で、季節の品を交換し合う対等で心地よい関係を築く。ハンドルを握る彼女の表情は、どこまでも晴れやかだった。

ようやく引っ越しのとき

引っ越し PIXTA

引っ越し当日。 トラックに荷物が積み込まれていく様子を、私は晴れやかな気持ちで眺めていました。

隣の棟から、頼子ちゃんがこちらを伺っているのが見えました。彼女の表情は、怒っているのか、それとも焦っているのか。 でも、もう私には関係のないことです。

新居での生活は、驚くほど快適でした。 新しい土地、新しい近所付き合い。そこには、「車を出して当たり前」と言う人も、「人の朝ごはんを欲しがる」人もいません。

新しい「コンビニ」を見つけたママ友の末路

孤立 PIXTA

数か月後、共通の知人から風の噂を聞きました。 頼子ちゃんはその後、別のママ友を見つけて同じように「車出して」と頼み込んだそうですが、その相手は私のように甘くはありませんでした。

「車出すなら、ガソリン代と手間賃として往復で2000円ちょうだい。嫌なら自分の車で来て」 とはっきり言われ、頼子ちゃんは「冷たい! 守銭奴!」と周囲に言いふらしたそうです。

ところが、周囲の反応は「それは当たり前だよ」と冷ややかなもの。結局、彼女は周囲から距離を置かれ、今は「遊んでくれる人がいない」と嘆いているとか。

それを聞いて、少しだけ気の毒に思いましたが、自業自得という言葉しか浮かびませんでした。

相手を思いやる気持ちは大切にしたい

一軒家 家族 PIXTA

ある日の午後、新居の庭でリョウと遊んでいると、近所に住むママさんが通りかかりました。

「こんにちは! 今日、お庭で採れたレモンがたくさんあるので、良かったらお裾分けさせてください」

「わあ、ありがとうございます!……あ、じゃあ、お返しと言っては何ですが、実家から送られてきたばかりのリンゴ、持って行ってくださいませんか?」

「いいんですか? うれしい! ありがとうございます」

そんな、ごく普通の、対等なやり取り。 相手を思いやり、感謝を形にする。そんな当たり前のことが、どれほど心地よいものか。

私は、あの時の自分に言ってあげたいです。
「違和感を無視しないで。その人は、あなたの優しさを消費するだけの人だから」

親しくなったからこそ、守らなければならない礼儀がある。 「親しき仲にも礼儀あり」という言葉は、人間関係を長く、大切に続けていくための知恵なんだと、今ならはっきり分かります。

今の私は、信頼できる数少ない友人と、優しい家族に囲まれて本当に幸せです。 もう、誰かの顔色を伺って無理な運転をすることはありません。

青空の下、リョウの笑い声が響きます。 私のハンドルは今、私が進みたい未来へと、しっかりと向けられています。

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あとがき:ハンドルを握るのは「自分の人生」

「親しき仲にも礼儀あり」。この普遍的な教訓が、ラストのリンゴとレモンの交換シーンで優しく回収されます。奪い合うのではなく、補い合う関係。頼子との決別は、単なる逃げではなく、心地よい世界へ進むための必要な通過点でした。自分自身のハンドルをしっかり握って未来へ進む冴子さんの姿に、読後感も爽快な結末です。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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