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🔴【第1話から読む】友達の夫の不倫現場を目撃「黙っててくれ」→私たち夫婦が抱えた【重すぎる秘密】|友達の夫が不倫していました#1
友達夫婦の不倫を知った真帆と和馬夫婦。話し合いの末「サレ妻」の千鶴には報告せず、「シタ夫」である亮に不倫をやめるよう、説得することにしました。しかし真帆の心中は、複雑な様子で…。
進展のない日々に、モヤモヤ…
亮さんの不倫を知ってから、1か月ほど経った。あれから私たちの生活で、千鶴と亮さんに関する状況の確認というのが、何となく定期的に行われるようになる。今日も和馬は話題を出したが、内容は変わらずだ。
「亮さん、『別れるべきだとは思うけど今は難しい』って言うんだ。相手の女性が、けっこう強気らしくてさ。下手に動くとダメだって…」
「そう。でも、うまく別れてほしいね」
どうやら和馬の説得に亮さんが響く様子はなさそうだ。進捗はあまり良くない。
よりによって、一番親しくしていた友達夫婦の不倫を知ってしまうなんて…。私にとって千鶴と亮さんは、理想的な夫婦像だったのに。見たくもない現実を知って、日々もやもやしている。さらに私を悩ませているのが、千鶴にこの事実を隠さなければならないことだった。
「浮気してるのかも」友人の発言にドキッ
学生時代から一番仲が良い千鶴とは、今も1か月に2,3回は会っている。近所に住む彼女は子育ての息抜きも兼ねて、私とカフェで過ごす時間を何よりも楽しみにしていた。そんな千鶴と今日も、新しいカフェでお喋りしている。その中で亮さんの話題が出るたびに、私は後ろめたい気持ちに悩まされた。
「亮ってば、最近忙しいんだよね。この間もカノンと遊ぶ約束してたのに、勝手に仕事の予定入れちゃってさ」
「そうなんだ」
以前ならただの愚痴と受け止めていた内容も「不倫相手と会ってるのかな」と嫌な想像の種になる。馬鹿正直で嘘が下手な私にとって、隠し事をするのはなかなか大変なことだった。
「もしかしたら、浮気してるのかも」
不意に千鶴がこぼした一言に、心臓が飛び出さんばかりに跳ねた。
「ま、まさか」
「いや、怪しいんだよね。亮って人づきあいがいいから、中には勘違いする人もいてさ」
千鶴は亮さんの不倫に気づいてる?しっかり者で賢い彼女のことだから、可能性としては十分あり得た。
しかし、私たち夫婦から「じつはそうなんだ」と事実を知らされたらどう感じるだろうか。「今まで黙っていたなんて酷い」「他人から聞きたくなかった」と思うかもしれない。そう考えると怖くて、口を閉ざしてしまう。私の中で、フラストレーションが日に日に大きくなる。
変わらない現状に限界を感じる
さらに3か月が経過。亮さんの不倫関係は続いていた。和馬の報告はいつまで経っても「まだ別れない」と頼りないもの。ずっと友達を騙している罪悪感に悩まされ続けた私は、変わらない亮さんに対して苛立ちを感じるようになる。どうして妻子ある身でありながら、不倫なんてできるのか。以前は面倒見がいい先輩だと思っていたので余計に裏切られた思いだし、何より千鶴を騙していることが許せない。
意を決して、ある行動を起こすことにした。亮さんを私からも説得してみよう。そう考えて、彼が経営している飲食店に直接足を向けた。
🔴【続きを読む】“シタ夫”に挑んだ第三者的立場の私「あなたの大切なものは何ですか?」彼の答えは…|友達の夫が不倫していました#3
あとがき:不倫を知った立場も苦しい
亮の不倫を隠し続ける状況に、真帆は悩まされます。夫婦同士の問題に他者がどこまで介入していいのかわからず、バラしても結果、千鶴を傷つけるだけではないか…と考え、なかなか行動できません。確かに「知らなかったのは自分だけ」という状況は、サレ妻にとってはつらいものでしょう。しかし、真帆の立場もとても苦しいものです。
彼女が最後に決意した亮への説得。これが、彼の心に一石を投じるきっかけになります。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。










