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🔴【第1話から読む】友達の夫の不倫現場を目撃「黙っててくれ」→私たち夫婦が抱えた【重すぎる秘密】|友達の夫が不倫していました#1
夫・和馬の説得により亮の不倫をやめさせようとしますが、解決しません。真帆はサレ妻である千鶴に普段通りに接しようと努めます。しかし、ストレスは大きくなる一方。限界を感じた真帆は、自分が亮を説得しようと動きます。
いざ、不倫男・亮の元へ
亮さんが営んでいるのは、親から引き継いだレストランだ。オーナーとして働く彼は、主に現場でスタッフ教育や店舗のプランニングを行う忙しい立場にある。突然店に来訪した私を亮さんは驚いた表情で迎えた。話をしたいと言うと、スタッフに声をかけてから私と一緒に店を出た。近場の喫茶店に入り、亮さんと向き合う。
「話って、何?」
私の目的を感じ取っているだろう彼は、険しい顔つきで切り出した。こちらも負けじと、真剣な表情で答える。
「いい加減、不倫をやめてくれませんか」
私の言葉に、亮さんは大きなため息をついた。
「俺だって悪いと思ってるし、やめたいさ。でも、なかなか難しくて」
「そう言って3か月以上、何もしてないじゃないですか。本当に別れる気があるんですか?」
一気に私はまくし立てた。
「不倫相手に本気なら、千鶴を解放してあげてください。本気じゃないなら今すぐにでもやめるべきです」
「…第三者のくせに、お前にどうしてそこまで言われなくちゃならないんだ!」
ドン!と響くテーブル。亮さんが声を荒らげて叩いたのだ。
一対一の対話、決して引かなかった
和馬は優しく諭していたのだろう。でも私はそうしない。動かない亮さんにははっきり言うべきだ。
男性相手に詰め寄るのは怖いし、今もテーブルを叩かれた衝撃に怯みそうになる。でも千鶴のことを思えば、引いてはいけないと思った。じっと亮さんを見つめ、私は言った。
「第三者です。でも私は、千鶴の友達です」
すると彼はハッとした表情になる。目の前にいる私を「ただの後輩」「第三者」と見なしていたが、改めて、妻の千鶴を大切に思う友人だと実感したのだろう。彼もこちらの本気を感じたのか冷静さを取り戻す。「すまない」と呟いた彼に、私は問う。
「あなたの大切なものは何ですか?」
「…もちろん、千鶴とカノンだ」
彼の答えを聞いてホッとした。どうやら不倫相手には本気ではないらしい。男性の心理は私にはわからないが、遊びの不倫をただやめられずに、ずるずる続けているだけなのだろう。それがどれほど周りを傷つける行為なのか、理解もせずに。
「それなら、ちゃんと不倫相手と別れてけじめをつけてください。千鶴に話すか話さないかまでは、口出ししませんから。何かあった時、後悔するのは亮さんなんですよ」
後輩から再三の注意を受けて、亮さんは居心地悪そうに肩をすぼめた。今日、私が伝えた言葉が少しでも彼の心に響いたらいいのだけれど。そう考えて席を立ち、店から出た。
見上げると、曇天模様。来週は驚異的な大雨が予想されていると、朝見た天気予報を思い出していた。
🔴【続きを読む】【不倫夫視点】不倫からどうしても抜け出せない俺→ある大雨の日に見えた本心「このままじゃダメだ」|友達の夫が不倫していました#4
あとがき:友人として投じた一石
亮を説得しようと動いた真帆は、正面から向き合います。和馬は男性同士であり後輩という立場だったので強く言えなかったようですが、真帆は「千鶴の友人」として抗議します。彼女の言葉は少しでも亮の心に届いたのでしょうか。次回、思わぬ出来事で彼は大きな分岐点に立たされるのです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。










