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幸せな結婚を果たした主人公・リナの目下の悩みは義母の存在。優しくはあるけど、その優しさはどうも少しズレている様子。家庭環境が違うから、と必死に自分に言い聞かせていたリナですが…。
幸せな結婚。しかし悩みもつきもので…
私はリナ、20代後半です。私の夫であるハジメさんは30代のサラリーマンです。私たちは結婚して3年になります。周りから見ても、そして私たち自身も、本当に仲の良い夫婦だと自負しています。些細なことで笑い合い、お互いを思いやる。そんな穏やかな日常が、私にとって何よりの宝物でした。
私たちの自宅は、私の実家ともハジメさんの実家(義実家)とも、とても近い場所にあります。徒歩圏内とまではいきませんが、車で15分ほどの距離。そのため、結婚以来、両家とは頻繁に交流がありました。
特に義実家は、一人っ子であるハジメさんを溺愛している様子が伝わってきます。私たち夫婦も手料理をご馳走になったり、義母の趣味である家庭菜園で採れた新鮮な野菜を分けてもらったりしていました。その気遣いは、もちろんありがたいこと。義母の作る料理はおいしく、野菜は生活費がかさむ中で助かります。でも正直に言うと、ありがた迷惑な一面も否めませんでした。
いただきものも、誘ってくれるのもありがたいけれど…
例えば、野菜の量が多すぎること。「どんどん食べて!」と持ち帰らせてくれるのは助かる面もありますが、結局は食べられずに冷蔵庫の奥でしなびてしまうことが度々。ハジメさんにそれを伝えると「母さんは良かれと思ってやってくれているから…」と笑うばかりで、断る考えはないようでした。
さらに、私にとっては生活スタイルの違いも大きなストレスでした。私はどちらかというと早寝早起きで、夜は家でゆっくりと過ごしたいタイプです。しかし、義母は真逆。むしろ夜になると元気になり「夜はこれからよ!」と、食事の後にも関わらず、私たちをそのままカラオケボックスへ連れ出すことがよくありました。
「明日も仕事だから」「疲れているから」と、それらしい理由をつけて何度か断ろうと試みたこともありますが「たまにはいいじゃない!」という明るい声に、私は結局何も言えなくなってしまうのです。義母がマイクを握り、十八番の演歌を熱唱する横で、私は重い瞼をこすりながら、ただ時間が過ぎるのを待つしかありませんでした。
文句を言いたい、でも言えない
こういった積み重なる生活スタイルの違い、そして自分のペースを乱されることへの抵抗感から、正直なところ、私は義実家が苦手になっていきました。義母の愛情深い性格も、時には過干渉に感じてしまい、胸の奥がチクリと痛むこともありました。
「お互いの育ってきた家庭環境が違うから、仕方ないことなんだけど…」
そう自分に何度も何度も言い聞かせ、苦手意識を心の奥底にしまい込み、表面上は笑顔で、なんとかうまく付き合おうと努力していました。
ハジメさんはそんな私の苦労を知ってか知らずか、楽しそうに義母の誘いに乗っていました。夫と義母の関係性を考えると、なかなか文句を言う気にはなれませんでした。
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あとがき:ありがた迷惑な、義母の親切心
親切なように見えて、実はこちらにとって迷惑。このパターンは断り方に悩みますよね。
リナさんも、義母が厚意でしていることなのがわかっているからこそ、悩んでいる様子が伝わってきます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
イラスト:きさらぎ










