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🔴【第1話から読む】結婚式の試食会も「一緒に行くわね!」→首をつっこむ義母にモヤモヤ|なんでも乱入する義母
芹那はついに夫に本音を打ち明けます。家族だけの時間がほしいのに、義母によって横取りされているつらさを吐露すると、太一も「親不孝と思われるのが怖かった」と告白。2人の思いが一致して、ついに義母に本当の気持ちを伝えることに―――。
夫に本音を伝える
お食い初めから数日経っても、私の気持ちは晴れませんでした。義実家でのあの光景が、何度も頭の中でリフレインします。太一くんも、私が落ち込んでいることに気づいていました。
ある日の夕食後、そらが寝静まった静かなリビングで、私は意を決して太一くんに話しかけました。
「ねえ、太一くん。真剣に聞いてほしいの」
「どうしたの?」
私は深呼吸をして、心の奥底にあった正直な気持ちを、全て吐き出しました。
「私はね、もうこれ以上、お母さんにイベントを横取りされたくない。お食い初めだって、結局お義母さん中心で悲しかったよ…」
太一くんは、黙って私の話を聞いてくれています。
「もちろん、お義母さんがそらを思う気持ちはすごくうれしいし感謝もしてる。だけど、私は家族との時間も大事にしたいの。私たち夫婦が、そらのために初めて準備をして、喜びを分かち合う時間がほしい。
このままじゃ、そらのアルバムはお義母さんとの写真ばかりになっちゃうよ...」
夫の本音も初めて聞いた
涙声になる私に、太一くんはそっと寄り添ってくれました。
「ごめん、そんなに思いつめさせて。俺が母さんに遠慮してたからだと思う。母さんに親不孝だと思われるのがイヤで、なんでも受け入れすぎたよ」
太一くんの言葉に、私はハッとしました。ああ、そうか。太一くんも、義母のプレッシャーに苦しんでいたんだ。
「私たちはもうお義母さんとは別の家族だから、家族のイベントは私たちで決めさせてほしいの。次は、私たちのお家で、家族だけでやりたい...」
夫が義母にきちんと伝えてくれた
私の切実な願いを聞いて、太一くんの表情が変わりました。
「わかったよ。母さんは孫の世話をする役割を手放したくないだけだと思う。イベントじゃなくてもそれはできるし、俺からしっかり言う」
太一くんは、すぐに義母に電話をかけました。私は、リビングの隅で、2人の会話に耳を澄ませます。
「母さん、俺たちは新しい家族なんだ。今後は、家族の行事のことは俺たちが決める。次の初節句は、家族3人でさせてほしい」
電話越しに義母の声が聞こえてきます。激しく何かを主張しているようで、とても納得しているとは思えない声でした。でも、太一くんはいつものように折れることはしません。
「わかってる。母さんには感謝してるけど、俺たちだけの時間も大事なんだよ」
何度も繰り返すうちに義母の勢いは弱まったようで、電話が切れました。この日は家族の大きな転機だったと思います。
🔴【続きを読む】「家族のイベントに乱入しないで」義母に本音でぶつかった結果→予想外の結末に|なんでも乱入する義母
あとがき:沈黙を破り、味方あとがき
この夜の芹那さんの告白は、物語の最大の転機です。太一さんが「母さんの善意を拒否するのが怖かった」と本音を語ったことで、二人は初めて「チーム」になれました。問題の本質は「義母」ではなく、それに遠慮してしまう「太一」の態度にあったからです。
芹那さんが勇気を出して伝えた切実な願いは、太一さんの心に響き、彼が「家族を守る」という父親としての決意を固めるきっかけとなりました。義母との激しい電話のやり取りは、二人が新しい家族の在り方を実現するためのきっかけになったのではないでしょうか。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










