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「家族のイベントに乱入しないで」義母に本音でぶつかった結果→予想外の結末に|なんでも乱入する義母

主人公・芹那(31歳)の悩みは、義母の過干渉。結婚式場選びから始まり、家族の行事の中心にいたがる義母に対してモヤモヤをつのらせていきます。家族と親族の間の境界線について考えさせられるお話『なんでも乱入する義母』第5話をごらんください。

Ⓒママリ/画像の生成にAIを使用しています

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太一の毅然とした態度が義母の心に届き、近隣の事例もあって義母から謝罪が。義母はイベント当日の介入をやめ、「見守る」立場に徹するようになり、家族に新たな変化が訪れました。

義母に気持ちは届いたのか…

男性 電話 PIXTA

太一くんが義母と電話で話をした後、受話器を置いた彼の顔は、少し疲れていましたが、どこかスッキリした表情をしていました。

「...どうだった?」 私は恐る恐る尋ねました。

「最初は怒鳴られたよ。孫を可愛がっちゃいけないのか!って。でも、俺たちの正直な気持ちを伝えたよ」

電話では根負けした義母が「もういいわよ」と電話を切ってしまったようで、思いがきちんと伝わったのか正直心配でした。

義母が謝罪をした理由

帰宅 PIXTA

それから1週間。私宛に義母から連絡がくることはなく、このまま険悪になるのではないかと少し心配していました。しかしある日、太一くんは、仕事から帰ってくるなり笑顔で私に報告をしてくれたのです。

「芹那、義母さんから、素直な謝罪があったよ」
「え...!?」

予想外の展開に、私は目を見開きました。あの、頑なで、自分の善意が正しいと信じて疑わない義母が、謝罪...?義母からきたというメッセージを見てみると、そこにはこう書いてありました。

「ごめんなさい。孫に会いたい一心で、空回りしていたのね。芹那ちゃんにもイヤな思いをさせてしまったわ」

私は思わず涙が溢れました。太一くんが、私の気持ちを代弁して、真正面から義母と向き合ってくれたからこそ、義母の心にも届いたようです。太一くんがこのメッセージを受けて義母に電話をかけたところ、義母は心変わりの理由も教えてくれたといいます。

「近所の仲がいい人にこの間の俺との話を相談したら、その人も同じ状態になったことがあるらしいんだ。その人は嫁に嫌われて、孫になかなか会えなくなったらしくてね。『首をつっこみすぎたらダメ』って、忠告してもらったらしい」

「そうなんだ…太一くん...ありがとう」

私は心からの感謝を込めて、太一くんに伝えました。

「いいんだよ、芹那。家族の行事は、俺たち夫婦が、一番に楽しむ権利があるんだもんな」

その一言が、私の胸に深く響きました。そうだ、家族の行事は、私たちのもの。

義母なりの配慮を感じる

家族 PIXTA

あれから数年。義母はというと、相変わらず「そらのために」と、いろいろな提案をしてきます。例えば、「そらのおやつに良さそうなものを見つけたから送るわ」とか、「新しい洋服を買ってあげたから着せて」とか。でも、それは義母の愛情表現なのだと、割り切ってとらえています。

でも、明らかに変わったのはイベントごとへの干渉。それまでのように乗っ取るような行動はしなくなりました。

お節句は私たち夫婦とそら、家族3人で、ささやかなお祝いをしています。太一くんが、不慣れな手つきで鯉のぼりの飾りを組み立て、私がそらの袴姿の写真を何枚も撮ります。自分たちのペースで、心からそらの成長を喜べる時間。それは、何にも代えがたい大切な時間です。

義母は後日、きちんと約束をした日にお祝いを持参してきてくれて「お祝いの写真を見せてくれる?」と、見守る姿勢を見せてくれます。

太一くんが、私の気持ちと、新しい家族の在り方を尊重してくれたおかげで、私たちは、少しずつですが、自分たちらしい家族の形を確立できています。4歳になったそらは、優しい義母のことが大好きです。これからも私たちの距離感・ペースで、良いお付き合いができたらと思っています。

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あとがき:勝ち取った主役の座と、見守る関係

太一さんの「俺たち夫婦の初めてのイベントを奪わないでほしい」という正直な訴えと、近隣の事例が、頑なだった義母の心を動かしました。介入をやめた義母が「見守る」立場に変われたことは、大きな進歩です。

義母との関係はこれからも課題があるかもしれませんが、太一さんと「夫婦で乗り越える」という強い絆を得て、芹那さんは前を向くことができたようですね。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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