Ⓒママリ/画像の生成にAIを使用しています
🔴【第1話から読む】結婚式の試食会も「一緒に行くわね!」→首をつっこむ義母にモヤモヤ|なんでも乱入する義母
太一の毅然とした態度が義母の心に届き、近隣の事例もあって義母から謝罪が。義母はイベント当日の介入をやめ、「見守る」立場に徹するようになり、家族に新たな変化が訪れました。
義母に気持ちは届いたのか…
太一くんが義母と電話で話をした後、受話器を置いた彼の顔は、少し疲れていましたが、どこかスッキリした表情をしていました。
「...どうだった?」 私は恐る恐る尋ねました。
「最初は怒鳴られたよ。孫を可愛がっちゃいけないのか!って。でも、俺たちの正直な気持ちを伝えたよ」
電話では根負けした義母が「もういいわよ」と電話を切ってしまったようで、思いがきちんと伝わったのか正直心配でした。
義母が謝罪をした理由
それから1週間。私宛に義母から連絡がくることはなく、このまま険悪になるのではないかと少し心配していました。しかしある日、太一くんは、仕事から帰ってくるなり笑顔で私に報告をしてくれたのです。
「芹那、義母さんから、素直な謝罪があったよ」
「え...!?」
予想外の展開に、私は目を見開きました。あの、頑なで、自分の善意が正しいと信じて疑わない義母が、謝罪...?義母からきたというメッセージを見てみると、そこにはこう書いてありました。
「ごめんなさい。孫に会いたい一心で、空回りしていたのね。芹那ちゃんにもイヤな思いをさせてしまったわ」
私は思わず涙が溢れました。太一くんが、私の気持ちを代弁して、真正面から義母と向き合ってくれたからこそ、義母の心にも届いたようです。太一くんがこのメッセージを受けて義母に電話をかけたところ、義母は心変わりの理由も教えてくれたといいます。
「近所の仲がいい人にこの間の俺との話を相談したら、その人も同じ状態になったことがあるらしいんだ。その人は嫁に嫌われて、孫になかなか会えなくなったらしくてね。『首をつっこみすぎたらダメ』って、忠告してもらったらしい」
「そうなんだ…太一くん...ありがとう」
私は心からの感謝を込めて、太一くんに伝えました。
「いいんだよ、芹那。家族の行事は、俺たち夫婦が、一番に楽しむ権利があるんだもんな」
その一言が、私の胸に深く響きました。そうだ、家族の行事は、私たちのもの。
義母なりの配慮を感じる
あれから数年。義母はというと、相変わらず「そらのために」と、いろいろな提案をしてきます。例えば、「そらのおやつに良さそうなものを見つけたから送るわ」とか、「新しい洋服を買ってあげたから着せて」とか。でも、それは義母の愛情表現なのだと、割り切ってとらえています。
でも、明らかに変わったのはイベントごとへの干渉。それまでのように乗っ取るような行動はしなくなりました。
お節句は私たち夫婦とそら、家族3人で、ささやかなお祝いをしています。太一くんが、不慣れな手つきで鯉のぼりの飾りを組み立て、私がそらの袴姿の写真を何枚も撮ります。自分たちのペースで、心からそらの成長を喜べる時間。それは、何にも代えがたい大切な時間です。
義母は後日、きちんと約束をした日にお祝いを持参してきてくれて「お祝いの写真を見せてくれる?」と、見守る姿勢を見せてくれます。
太一くんが、私の気持ちと、新しい家族の在り方を尊重してくれたおかげで、私たちは、少しずつですが、自分たちらしい家族の形を確立できています。4歳になったそらは、優しい義母のことが大好きです。これからも私たちの距離感・ペースで、良いお付き合いができたらと思っています。
🔴【第1話から読む】結婚式の試食会も「一緒に行くわね!」→首をつっこむ義母にモヤモヤ|なんでも乱入する義母
あとがき:勝ち取った主役の座と、見守る関係
太一さんの「俺たち夫婦の初めてのイベントを奪わないでほしい」という正直な訴えと、近隣の事例が、頑なだった義母の心を動かしました。介入をやめた義母が「見守る」立場に変われたことは、大きな進歩です。
義母との関係はこれからも課題があるかもしれませんが、太一さんと「夫婦で乗り越える」という強い絆を得て、芹那さんは前を向くことができたようですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










