©kato_usausako
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部屋に置いたはずのバッグが外に…
飲み会から帰宅した、かとさん。酔っていたとはいえ、きちんとバッグを部屋に置き、カギと財布はいつもの場所にありました。しかし、翌日、バッグだけが見当たりません…。
仕方なく別のバッグで出かける支度をし、外に出てみると、なぜか玄関の前にバッグが…。もしかしたら、寝ぼけてバッグを外に放り出したのかも…と、考えたかとさん。
その後、日々の慌ただしさに追われ、このできごとをすっかり忘れてしまいます。平穏な日々を過ごしていましたが、2週間ほどたったある日、事件は起きてしまいます。
午前4時、不審な音で目が覚めた
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午前4時、玄関の開く音に気づき、目を覚ましたかとさん。明らかに誰かが部屋に入ってくる気配がします。
一体、誰が…。ついに、侵入者と対峙します。
誰かが近づいてくる気配
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侵入者と対峙し、大きな声で叫んだかとさん。さらに、「誰だ」と問いただしたところ、犯人は慌てた様子で逃げ去ります。部屋からバッグが消えていたあの不可解なできごと…同一犯の仕業の可能性が高いですね。
1人暮らしの女性の部屋に、もしも見知らぬ人物が入ってきたら…想像するだけで、ゾッとするお話でした。自分が被害にあったり、犯罪に巻き込まれたりすることは、普通に生活しているとなかなか想像しがたいことです。ですが、こうした犯罪や危険は、身近に潜んでいるということを考えさせられますね。
まずは、確実に施錠をし、二重ロックやチェーンロックもしっかりと活用したいですね。日ごろの防犯意識について、改めて見直したいと思ったエピソードでした。
『本当にあったちょっと怖い話』の著者である加藤かとさんは、この漫画にこめた思いについて以下のようにコメントしています。
「この漫画を描いたのはもう2年以上前なのですが、私のような思いをする人が1人でもいなくなれば、と注意喚起の意味も込めて自身の体験を漫画にしました。
性犯罪は身近にひそんでいます。私は「まさか」変質者が入ってくるなんて思いもせず、「つい」施錠を忘れて寝てしまったところに侵入されてしまいました。
こんなドラマみたいなことが自分に起こるなんて思いもよらず、少しの油断が被害につながったのかもしれないと思っています。
この事件は犯人を示す証拠が少なく、誰も捕まらないまま終わりを迎えました。
事件から20年近く経ち、犯人はこのときのことなど気にもせず、幸せに暮らしているのでしょうか?
しかし被害者である私は、今でもはっきりと当時の恐怖を思い出します。
この漫画を読むことで、こうした事件が「何もされなくてよかったね」で終わらないということについて、みんなで考えるきっかけになればうれしいです」
この漫画は犯罪被害体験談を紹介したものです。このような被害に遭っている、あるいは遭った経験のある方のために、内閣府の男女共同参画局では『性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター』を設置しています。
自治体によってはこのほかにも犯罪被害者支援センターを設けている場合があります。必要に応じて相談をご検討ください。