©人間まお
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自己嫌悪と「これでいいんだ」の板挟み
ある日、登山の計画を立てたゆうことみか。今回ばかりは、遅刻されてしまうと山に登る時間がなくなってしまいます。早朝の集合だったため、念押しの連絡を入れたゆうこ。すると、みかから「家をでた」という返信がきてホッとします。
ところが、1時間以上遅刻してきたみか。しかも、途中で連絡がつかなくなり、ゆうこは「事故にあったのでは…」と心配します。
そこへ、悪びれる様子もなくあらわれたみか。電車に乗ったものの寝過ごしてしまい、遅刻してしまったこと。スマホの充電が切れ、連絡ができなくなってしまったことを聞かされます。
今までのガマンが爆発し、ついにみかへ本音をぶつけたゆうこ。ですが、自己嫌悪と「これでいいんだ」という感情の板挟みになってしまいます。
友人との関係が面倒に…
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あまりにも、みかが反省してない姿を見て、本音をぶつけたゆうこ。いつも、待ち合わせ時間を過ぎてから「遅刻する」と連絡してくるみか。「遅刻するとわかった時点で連絡してほしい」と告げます。
ところが、ゆうこから言われたことは、まったく響いてない様子の連絡に、またしてもモヤモヤしてしまいます。
わたしの気持ち、伝わってない…
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どうやらみかは、「待たされる側の気持ち」がわからないようです。とうとう、みかの返信には「遅刻しないよう気をつける」などの内容が書かれることはありませんでした。
何度も「遅刻されるのがイヤ」と伝えてきたゆうこ。ところが、みかにはまったく響いてないようです。相手が嫌がることを「やめてほしい」と伝えているのに改善されないなんて、友だちとして大切にされていないように感じ、悲しくなってしまいます。
本作では、友人の遅刻グセに悩まされ、別の友人に相談したり、距離を置いたりと、さまざまな対策を講じます。ところが、どれも効果はなく、結局2人は絶縁してしまいます。
いくら一緒にいて楽しいと感じる友だちでも、毎回イヤなことをセットでされてしまうのは苦痛ですね。大人になってからの友だちとの付き合い方について、考えさせられる作品です。